テクニファイバー アイスコード辛口インプレ 衝撃吸収性が高いポリ
2021年7月28日ピュアドライブVSに「アイスコード(1.25㎜)」(Tecnifibre ice code)を50lbで、ピュアアエロ2019に45lbで張りました。
アイスコードは、衝撃吸収性が非常に高い上、フラットドライブが安定しました。
テニス肘など怪我をしていてもテニスをやりたい方は、アイスコードを絶対にお勧めします。
スペック
アイスコードは、テクニファイバーから発売されている丸型のポリストリングです。
メーカーは「新製法「H.C.Dプロセス」により、素材本来のたわみがパワーとくいつきを実現コストパフォーマンスも高い、見た目も打球感も爽快なストリング」と紹介しています。
色は、ホワイトのみです。
太さは、1.20・1.25・1.30の3種類です。
伸び量(とは?)は、後日掲載します。
ストリングマシンで引張った時、一気に伸びた後ゆっくり伸びていくというRPMブラストのような特性があります。このタイプは、比較的フラットドライブのコントロール性が高い傾向があるタイプです。また、ストリング自体曲げに対する剛性がかなり少なめのポリです(打感が柔らかい一因)。
インプレ
打感
フラットショット時のたわみ量は、[3/5]です。
スピンショット時の最大伸び量は、[4/5]です。
衝撃吸収性は、[5/5]点と高めです。
まず、衝撃吸収性についてですが。ポリの中で非常に高いです。もっと言えばトップではないでしょうか。正直に言って、エックスワンバイフェイズなど極端に衝撃吸収性が高いナイロンマルチストリングを除けば、ナイロンマルチの中でも衝撃吸収性が良い方です。意外とナイロンマルチも衝撃吸収性が悪いものが結構あります。
ピュアドライブVSは、衝撃吸収性が現行のラケットでトップクラスに良くなく、下手なストリングを選ぶと「一発一発」肘にダメージを与えている感覚があったこともありますが、全くその感じがなく、快適に打てました。 衝撃的です。(ノーマルのピュアドラの衝撃吸収性は平均位(フレームがしならなくてもグロメットの柔らかさやカーボンのダンピングがあるため硬くない))
フィーリングについてもかなり良かったです。ピュアアエロに張った時は「モチモチ感」というか粘りのあるような柔らかさでした。ポリの張りたては、「伸びの抵抗」みたいなものがあり、1週間後の打感の方が好きなこともありますが、アイスコードにはなかったです。
反発[3/5点]
反発は平均です。
RPMブラストと同じ位の反発です。特筆することはないです。
スピン[2/5点]
スピンは少なめです。
少なめだから駄目ということはなく、少なめのストリングは、ボールが伸びやすかったり、フラットドライブのコントロール性が高かったりします。
引っかけて打つとスナップバック量が少し多めなので、スピン量が少し増えます。
コントロール[4/5点]
コントロールに関しては、フラットドライブのコントロール性が高めの4点です。
ただ、ストリング間隔が粗い、ピュアアエロやピュアドライブVSに張ったのもありますが、引っかけて打ってしまうと、少しスナップバックが多いです。スピンが多くできる良い要因でもありますが、意図してない時は少し気になりました。こういうラケットは1.30㎜など太ゲージを張る方がベストなので、1.30㎜を張れば変わるでしょう。太ゲージになると少し飛ばなくなりますが、コントロール性が上がるのでボールスピードは変わりません。
ボールの伸び
ボールの伸びに関しては、スピン量も多くはないですし、フラットドライブが安定するストリングのため、出やすいと思います。
テンション維持
テンション維持に関しては、1カ月後のコントロール面では、少し良くないと思います。
良くないと言っても、アイスコードの衝撃吸収性はかなり使う価値が高いです。価格も通販だと1000円ちょっとで200mのロールなら800円切ることもあるのでおすすめです。
ショット別インプレ
ストローク[4/5点]
フラットドライブのコントロール性が高いため4点です。
ただ先ほども述べたように、引っかけて打ってしまった時のスナップバック量の大きさが気になります。
もちろん完璧なストリングというものは存在しないので、少しのデメリットはしょうがないです。
ボレー[3.5/5点]
ボレーは相手が打ってから自分が打つまでの時間が短いためスイートエリアを外しやすいですが、アイスコードはスイートエリアを外しても衝撃量が少ないです。
ボールパフォーマンスは、特筆することはないです。
サーブ[3.5/5点]
サーブは、フラットドライブのコントロール性が高いせいか、コントロールしやすいです。
比較インプレ
シグナムプロ ポリメガフォース
【反発3点・コントロール4.5点・スピン2点】しっかり打った時のフラットドライブの安定感は、ポリメガフォースですが、アイスコードの方がホールド時間が長いためタッチショットがしやすいです。ポリメガフォースはテンション維持が良い方で、衝撃吸収性も4点と高めです。打感はホールドタイプというより弾き感の少し強いタイプです。
※随時更新します。
まとめ
テクニファイバーのアイスコードは、衝撃吸収性が非常に高いポリストリングです。また、フラットドライブのコントロール性も高いです。一方引っかけて打ってしまった時のスナップバックの大きさや、若干テンション維持に関してはデメリットがあります。価格に関してはロールで買うとブラストより安くなります。
おすすめな人
特に、テニス肘やゴルフ肘・手首の疾患などの怪我をしてる方や、試合前に怪我をしてしまった方など「怪我してるけどテニスをしたい(しないといけない)」という方に非常におすすめです。
また、フラットドライブのコントロール性が欲しい方にもおすすめです。
セッティング
あまりローテンションで張るのはスナップバック量が多くなってしまうことからお勧めしません。普段45lbで張っている方は50lb位で良いと思います。50lbで張っても衝撃吸収性が非常に高いので問題ないです。
また、ピュアアエロやピュアドライブ・エクストリームなどストリング間隔が広いラケットには1.30㎜をお勧めします。
類似ガット | +反発 | ハイペリオン |
---|---|---|
+コントロール | ハイペリオン | |
+スピン | RPMブラスト | |
+柔らかさ |
※アイキャッチ画像は、amazon「テニスデポット」様より引用