赤いテニスラケット一覧とどれを買えば良いのか解説

赤いテニスラケット一覧とどれを買えば良いのか解説

2021年2月24日 0 投稿者: gura

 赤色は、強烈な「エネルギー」を表現する色です。他にも「情熱的」・「アクティブ」・「怒り」・「危険」などを表す色でもあります。

 競技で赤い色は、“勝利に近づける色”として知られてます。格闘技での研究になってはしまいますが、青いウェアと赤いウェアを着て試合をした結果、赤い色の選手が勝つ確率は、55%と5%も上がっていたのです。サッカーでも赤色のユニフォームの方が勝率が高いという研究があります。

 また、戦国時代も武将は目立ちやすい赤色の鎧を身に付けたり、大統領選挙も赤いネクタイをしたりと、重要な場面で赤が使われる場合が多いです。





 赤色の効果

 なぜ、赤い色は“勝利に近づける色”なのでしょうか。

 まず、赤いユニフォームを着用した場合、男性ホルモンの1種であるテストステロンの分泌が通常よりも高くなっており、生物学的な反応も上がっているからです。

 さらに、メンタルの合法ドーピングです。人は赤い色を見ると勝手にエネルギッシュになってしまいます。また、心拍数のUPや交感神経の興奮度UPなど体のパフォーマンスが勝手に上がります。

 また、相手が赤色の場合、エネルギーによる威圧効果もあります。


 赤色以外

 ただ、テニスにおいて赤色が絶対ということはありません。青色は集中力を高めてくれます。人によって、「エネルギッシュに行ったほうがいい人」・「集中力を高めたほうがいい人」などがいて、それぞれ選んだほうがパフォーマンスが上がります。

 逆に、黄色やオレンジは、色彩効果が薄いとされています。

 赤と青を混ぜて(ラケットが赤・ユニフォームが青など)、ガンガン行きたい時はラケットを注視して、落ち着きたい時はユニフォームを注視する(逆もあり)というのも良いかもしれません。




 赤いテニスラケット一覧

 赤色のラケットは、ヨネックスの「VCORE」・ヘッドの「プレステージ」・プリンスの「ビースト」・ダンロップの「CX200」が主です。ビーストが反発系ラケット、VCOREはスピン系ラケット、プレステージ・CX200がフラットドライブ系ラケットという位置づけになります。


 ヨネックス VCORE


モデル9598100100L
面積95in98in100in100in
重量310g305g300g280g
バランス310mm315mm320mm330mm
ストリング16×2016×1916×1916×20
フレーム厚21.5-22-21mm22.5-23-21㎜24-25-22㎜24-25-22㎜
フレックス64(TW)66(TW)66(TW)66(TW)
パワーポテンシャル不明41.2-19.9%(TW)不明不明

  この4機種の他に、98in285gの98L・270gのGAME・270gで0.5in短いELITEがあります。

 VCORE100・98は特にスピン性に特化されたラケットです。スピンをしっかりかけて打つことで、安定して飛ぶようになります。逆に、スピン量が少ないフラットドライブは、比較的苦手です。また、スピンをかけるために縦振りしてもコントロールが乱れないようにシャフトの剛性を高めているため、少しだけ打感が固めになっています。100インチの反発は、黄金スペック並と言われています。逆に98インチは、少し控えめです。


 ヘッド プレステージ


モデルSツアーMPプロ
面積99in99in98in95in
重量295g305g320g315g
バランス325mm320mm310g315g
ストリング16×1918×1918×2016×20
フレーム厚21.5mm21.5mm20mm22mm
フレックス不明65(TW)61(TW)65(TW)
パワーポテンシャル不明41.4-20.8%(TW)41.0-19.0%(TW)41.5-19.8%(TW)

 プレステージはこの他にmidと呼ばれる93インチのラケットもあります。

 ここで詳しく解説しましたが、プレステージ(特にMP)は、フレームの断面がボックス形状で、ど真ん中で打てれば問題ないですが、表のパワーポテンシャル欄で表している通り、スイートスポットを外すとかなり飛ばなくなります。ただ逆に、フレームの歪みによって、ボールを潰している感覚やフェイスのどこで打ったか分かるなどのメリットもあります。

 S以外の3機種で比べると、パワーがPRO>ツアー=MP(重量の影響)、打感の柔らかさがMP>PRO>ツアー、コントロールがMP=ツアー>PRO、とテニスウェアハウスの方がインプレしてますが、安定性や使いやすさはmpみたいです。ATPでも多いみたいですし。


 プリンス ビースト


モデル100(300g)100 O3(300g)100(285g)100 O3(285g)
面積100in100in100in100in
重量300g300g280g280g
バランス320mm320mm330mm335mm
ストリング16×1916×1916×1916×19
フレーム厚24-26-23mm23.5-25-22mm24-26-23mm23.5-25-22mm
フレックス不明不明不明不明
パワーポテンシャル不明不明不明不明

 プリンスのビーストは、反発系のラケットフレーム(以前のフレックスは67)でありながら、薄ラケの16×19に近いようなストリングパターン(目が細かい)をしています。したがって、反発系の割にはスピン量が控えめになります。良くも悪くもスピンによる安定性よりフラットドライブの球威が強い感じです。打感も少し硬めです。

 O3(オースリー)は、グロメットがなくフレームに直接ストリングを通しているモデルですが、ストリングのたわみが大きくなるため、スピン量が増える・反発力が高くなる・打感が柔らかくなる・縦に振り抜きやすいと言われる一方、打感がぼやける・フラットドライブの安定性が落ちるなどのデメリットもあります。現にブライアン兄弟はO3モデルにグロメットをつけていました。


 ダンロップ CX200


モデルCX200tour18×20CX200tourcx200cx400tourcx400
面積95in95in98in100in100in
重量315g310g305g300g285g
バランス310mm310㎜315mm320mm330mm
ストリング18×2016×1916×1916×1916×19
フレーム厚20.5㎜20.5㎜21.5mm23mm24mm
フレックス62
パワーポテンシャル40.6-18.3

ダンロップのCX200シリーズはフラットドライブ系ラケットです。そのカテゴリーの中でも、打感の柔らかさが売りです。

 まずCX200tour18×20&200tourですが、95インチ&ボックス形状なのに重量やスイングウェイトが軽いため、半発アシストはかなり控えめ(無いに等しいという人もいる)です。ただ打感の柔らかさコントロール性は高いです。安定性で言うとパワー不足で低いみたいです。勝つ負けるではなく全力で振りたい方が使うといいかもしれません。CX200も98インチの割にはパワーアシストが控えめです。CX400シリーズもボックス形状なため、ピュアストライクやスピード(同じようなグレードで)などと比べると飛びませんが、ボックス形状らしい打感が欲しい方におすすめです。




 どのラケットを買えば良いのか

 反発

 まず、ラケットの反発性が欲しければ、ビースト>VCORE>・・・でしょう。CXシリーズとプレステージシリーズは、飛びが控えめな上、スイートエリアが小さめです。


 スピン

 ナイロンストリングを使っていてスピンがかからないという方や、もう少しスピン量を増やして安定感を出したい方は、VCORE一択だと思います。


 コントロール性

 フラットドライブのコントロール性を上げたければ、プレステージかCX200シリーズ・CX400tourだと思います。


 初めての方

 初めてテニスラケットを選ぶ方は、VCOREかビーストかなと思います。CXやプレステージは、比較的ツアースペックで、基礎ができてないうちは、少し難しいかなと思います。

 VCOREかビーストかの選択ですが、パワーアシスト・フラットドライブのコントロールはビーストだと思います。逆にスピンをかけて安定性を求めるならVCOREだと思います。


 上級者

 上級者は、どれを選んでも問題ないと思います。スピン量が欲しければVCORE、反発が欲しければ、ビースト、飛ばなさや打感の柔らかさが欲しければCX200シリーズ、一定のコントロール性と反発性が欲しければ、プレステージでしょう!