片手バックハンドの場合のラケットの選び方とおすすめ
2020年8月18日片手バックハンドの場合、使えるラケットは、ある程度限られてきます(一般プレイヤーの場合)。ラケット選びをミスして、肘を壊す人もいます。
そこでこのページでは、「それぞれに合う」おすすめラケットを紹介していきます。
2. おすすめラケット 「98インチ・ハイパワー」
3. おすすめラケット 「攻撃力重視」
4. おすすめラケット 「スピン重視」
5. おすすめラケット 「癖のないラケット」
片手バックハンドの場合のラケットの選び方
片手バックハンドの場合のラケット選びの一番の肝は「振り抜きやすさ」です。
基本的に片手バックハンドは、コンチネンタルグリップ(包丁持ち)で打ったとしても、フォアハンドの打点より前です。一般的に立ち位置はフォアハンド基準にしている人が多く、振り抜きの悪いラケットでは振り遅れが生じやすくなります。振り遅れているのに無理やりパワーを出そうとすると、肘を壊す可能性が高くなります。
また、両手バックハンドより打てる前後の距離が極端に小さいのも理由です。
ベストな基準
個人的には、「フェイスサイズが98インチ以下」「フレーム厚が23㎜以下」がベストと考えています。もちろん、フレームの正面厚、スロート形状などがありますが。100平方インチでも、重量が軽い場合は、スイングスピードが上がるので選択肢としてはOKです。ただ、フレーム厚が26㎜以上あったり、フェイス面積が101インチ以上あると、どうしても空気抵抗が多くラケットが走りません。その結果振り遅れやすくなります。
※年齢が高い男性(50代・60代)でも、98インチのハイパワーモデルなら意外と使えることが多いです。
おすすめラケット「98インチ・ハイパワー」
バボラ「ピュアストライク16×19」
フェイス面積 | 98in |
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フレーム厚 | 21-23-21㎜ |
重量 | 305g |
バランス | 320㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
98インチラケットの中でトップクラスの反発性を誇っています。黄金スペックの平均に限りなく近いです。なぜこれだけの反発力があるかというと、スイングウェイトが黄金スペックは317~325位(ピュアドラが320)(ストリング込)ですが、327あります。スイングウェイトが重くなると操作性が悪くなるように思えますが、98インチと2インチ小さいことや、フレーム厚が2-3-2㎜薄いこと、スロートやフェイスのフレームの正面厚が薄いことから、重量は増えますが空気抵抗が少なく黄金スペックより操作性が良いです。
ピュアドライブ VS
フェイス面積 | 98in |
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フレーム厚 | 21-23-21㎜ |
重量 | 300g |
バランス | 320㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
一番の魅力は振り抜きの良さです。スイングウェイトが317しかなく、異常なくらい操作しやすいです。ただちょっとスイングウェイトが軽すぎる分、オフセンターショット時の面ブレが起きやすいです。
反発性は、カスタムなしだと、ピュアストより気持ちだけ落ちますが(スイングウェイトが軽いため)、かなり高いです。コントロール性はピュアストのほうが高くVSは黄金スペックと薄ラケの間位です。掛けに行ったときのスピン量はかなり多く、スピンラケと間違えるほどです。
打感的には、少しだけ硬いですが、打感がハードなストリングを使わなければ問題ないと思います。
正直打感の硬ささえ気にならなければ、操作性・反発性・スピン量ともにかなり高い次元で両立されていると思います。ラケットフェイスの3時9時の部分に計3g位張れば、スイングウェイトが328位になるので、黄金スペック以上の飛びが出せる上、プロスタッフのように局所荷重がかなり増える(pws)ため面ブレが起きにくく、かなり高いパフォーマンスになると思います。
おすすめラケット 「攻撃力重視」
ブレード98 18×20
フェイス面積 | 98in |
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フレーム厚 | 21-21-21㎜ |
重量 | 305g |
バランス | 320㎜ |
ストリングパターン | 18×20 |
ブレードは、トッププロによる使用率が高く、メーカーシェアNo1のウィルソンのラケットです。通常のフレックスしなりや、縦しなり(スピン増)、ねじれしなり(反発力増)など様々なアシストが特徴。21㎜フラットビームでありますがアシストのおかげで使いやすいモデルとなっています。ストリングパターンが18×20であることにより、しっかり振ったときの安定感があります。そのため伸びのあるボールが打ちやすいです。100Lというモデルもあり、100インチ・285g・330㎜・22㎜フラットビームというスペックです。実際は、プロストックというプロ用に作られたラケットや過去のモデルをブレードの色にして使っている選手が多いのですが、チチパスはこのv7.0を実際に使っています。安定感はめちゃくちゃ高いラケットですが、少しスイングウェイトが330半ばな上フレームの正面厚による空気抵抗が大きいので、振り抜き的に少し筋力がある方向けです。
テクニファイバー「TF40 305」
フェイス面積 | 98in |
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フレーム厚 | 21.7-21.7-21.7㎜ |
重量 | 305g |
バランス | 325㎜ |
ストリングパターン | 18×20 |
98インチの18×20のラケットの中で反発力はトップクラスです。プロスタッフ97やブレード18×20・16×19、グラビティMPなどより飛ぶと言われます。305gですがバランスが325㎜と重く感じますが、スイングウェイト自体は、320半ばなので、思ってる以上に操作性も悪くないです。海外のインプレなどを見ても悪い評価が圧倒的に少なく、高性能ラケットの一種です。18×20のラケットの中で扱いやすさは非常に高いです。初めての18×20のラケットにもおすすめです。
おすすめラケット 「スピン重視」
ヨネックス VCORE98
フェイス面積 | 98in |
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フレーム厚 | 22-22-21㎜ |
重量 | 305g |
バランス | 315㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
扱いやすいVCORE98。スロート部分も薄いのだけれども薄すぎなく(薄いとフレームのねじれにより飛びにくくなる)振りやすい。ヨネックスの技術力で、スイートエリアも広くパワーもある。スピン量が欲しいプレイヤーに、一番お勧めしたいラケットです。勝手にかかってくれるラケットではなく、振り抜きやすさを活用し回転をかけていくイメージです。そのため、フラット系も比較的ですが安定しやすいです。
バボラ ピュアドライブVS
先ほども出しましたが、ピュアドライブVSです。ストリングの間隔はスピン系ラケットに非常に近いです。したがって、かなりスピンがかかります。
おすすめラケット 「オールラウンド」
ウィルソン プロスタッフ
フェイス面積 | 97in |
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フレーム厚 | 21.5-21.5-21.5㎜ |
重量 | 315g |
バランス | 310㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
癖のがなく、自分の打ちたいショットが素直に再現できるといわれるラケット。また、打感も、スイートスポットで打った時の気持ち良さは、素晴らしいです。プロスタッフの一番のメリットは、ストリングが16×19では通常出せないほどのコントロール性の高さです。97Lという、290g・23㎜フラットビームもあるので、少し軽めがいい方も大丈夫です。
ただ、ノーマル状態の97は、ストリングが16×19本の割にコントロール性が高い(トップクラス)ですが少し飛びが控えめです。良く飛ぶ18×20のラケットより反発は控えめです。ただ、315gの割には非常に操作性が良く、振り遅れたりしにくいです(300g使える人は使えると思います)。
ヘッド ラジカルMP
フェイス面積 | 98in |
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フレーム厚 | 20-23-21㎜ |
重量 | 295g |
バランス | 320㎜ |
ストリングパターン | 16×19 |
こちらも癖がなくオールラウンドなラケット。ストリングが中央によっているため、ストリングによる面の安定性が高いです。また、前作より少ししなることによって、コントロール性と安定性が高くなって非常に扱いやすくなっています。
反発系よりコントロールが欲しくて、低反発系より飛んでほしい方におすすめです。
「MP LITE」という98インチの270gもあるので、振っていきたいけど振り抜きが欲しい人におすすめです。