ダンロップのテニスラケットを性能スコアで比較&おすすめラケット

ダンロップのテニスラケットを性能スコアで比較&おすすめラケット

2021年12月3日 0 投稿者: gura

 ダンロップ(Dunlop)のテニスラケットの特徴は、操作性が良いものが多いのと、「CX200シリーズ」は、95インチもあったり、打感が柔らかかったりクリア感がすごかったりと、良くも悪くも癖が強かったりします。

 一応確認ですが、高反発でも低コントロールのラケットはボールを打つ時により多くの余力が必要です。一方、低反発でも高コントロール・高安定性のラケットは、余力が少なくてもコントロールが乱れにくい(高反発モデルの余力が4(10の内)必要に対し、高コントロールモデルは2等で良い)ため、出せるボールスピードはそこまで変わりません。

 ※ 性能スコアは、tennis warehouseさん(海外のショップ)のインプレスコアを記載しています。ちなみに、tennis warehouseさんは、だいたいメーカー公表スペック付近のラケットをピックアップし、3人~6人位のレビュー点数の平均スコアで示しています。1人のインプレより正確性は高いかなと思います。
※スイングウェイト&フレックス(RA)は、tennis warehouseさんの実測値です。またフレックスは、ガットを張った前後で変わる場合も多いです。 また、ラケットの個体差もあり確実に数値通りにならないのも事実です。



ラケット総合ストボレサーリタ反発制球操作安定打柔打感上回下回
SX30081828380828779848381778581
FX50083848384838880888179808780
FX500TOUR82828080838181888384818179
CX400TOUR83848384838483878383838483
CX20081828279837983868284838482
CX200T1681818479807284827788858182
CX200T1882808377807188817990898185



 SXシリーズ(スピン系)

 SX300

 ”SX”はスピン系ラケットと言われていますが、性能スコアを見るとトップスピン量がFX500より低いです。理由としては、コントロール性が80点を下回っていることで、丁寧に打つ必要があるためかもしれません。ナダルも「ピュアアエロ」使っていると言われてますが、実際は「アエロプロドライブ(2005)」でスピードMP並にストリング間隔が細かいラケットを使っていますからね。

SX300
面積重量バランススイングウェイトストリングフレーム厚フレックス
10030032032616×1921-26-21mm64
総合ストロークボレーサーブリターン
8182838082
反発コントロール操作性安定性打感柔らかさフィーリングトップスピンスライス
8779848381778581

 FXシリーズ(反発系)

 FX500

 FX500は、典型的な高反発ラケットです。ただ、操作性が高め(ピュアドラ2021が85点)なので週1プレイヤーでも扱いやすいのかなと思います。それ以外は特に特筆することはないです。

 ・ダンロップの中で高反発ラケットが欲しい方はお勧めです。

FX500
面積重量バランススイングウェイトストリングフレーム厚フレックス
10030032031416×1923-26-23mm71
総合ストロークボレーサーブリターン
8384838483
反発コントロール操作性安定性打感柔らかさフィーリングトップスピンスライス
8880888179808780

 FX500TOUR

 高反発モデルを98インチにしたモデルです。意外と単純に98インチにしてしまうと飛ばなくなります。どちらかと言うと次の「CX400TOUR」の方が全体的に優れてるのかな?と思います。

FX500TOUR
面積重量バランススイングウェイトストリングフレーム厚フレックス
9830531531816×1921-23-22mm69
総合ストロークボレーサーブリターン
8282808083
反発コントロール操作性安定性打感柔らかさフィーリングトップスピンスライス
8181888384818179



 CXシリーズ(コントロール系)

 CX400TOUR

 ダンロップのラケットの中で一番使いやすいラケットだと思います。反発とコントロール&安定性が両立されており、ある程度しっかり振ってもコートに収まりやすいです。打感も83点と比較的硬くなく、FX500よりも打感がクリアです。「TOUR」と書いてあり「重くて操作性が悪いのかな?」と思ってしまいますが、300g/320㎜/SW322なので、一般的な黄金スペックのような感じです。スピードMPやピュアストライク16×19などフレーム厚が23㎜のラケットは、どこかに特化しているわけではないですが、バランスが非常によく扱いやすいです。買ってみて「失敗」となりにくいです。

 ・適度な反発と適度なコントロール性をもとめているかたにおすすめです。
 ・ラケット選びを失敗したくない方にもおすすめです。

CX400TOUR
面積重量バランススイングウェイトストリングフレーム厚フレックス
10030032032216×1923-23-23mm66
総合ストロークボレーサーブリターン
8384838483
反発コントロール操作性安定性打感柔らかさフィーリングトップスピンスライス
8483878383838483

 CX200

 ボックス形状(コントロール系)のラケットはどうしても飛ばなくなるため静止重量やスイングウェイトが多くなり、その結果操作性が悪くなる傾向がありますが(82点以下が多い)、ボックス形状のラケットにしては操作性が珍しく86点と良好です。反発性や安定性を出すためにカスタムをした方が使いやすくなるかもしれません。

 ・操作性の良いボックス形状のラケットを求めている方に一番お勧めです。

CX200
面積重量バランススイングウェイトストリングフレーム厚フレックス
9830531531716×1921.5-21.5-21.5mm64
総合ストロークボレーサーブリターン
8182827983
反発コントロール操作性安定性打感柔らかさフィーリングトップスピンスライス
7983868284838482



 CX200TOUR16×19

 「究極の打感」と言われるほど、クリアな気持ちいい打感です。しっかりと真ん中に当たったときは「真ん中に当たりましたよ」と、逆に外した時は「外しましたよ」と手にしっかりと伝わってきます。ピュアドライブなどの高反発ラケットのような「打感の軽さ」や「打感のぼやけ(どこで打ったか分かりにくい)」が全くと言って良いほどありません。ただ、反発の低さや安定性の低さがあるため、コントロール性&安定性を上げるカスタムをしてあげたほうが使いやすいと思います。飛ばないと言ってもVCORE95(YONEX)が76点(スイングウェイトが323と少し重い)・TOUR(PRINCE)が71点なので、95インチらしい飛びです。また、アルパワー[レビューを見る]エックスワンバイフェイズ[レビューを見る]などの高反発ストリングを張ると、プロスタッフ97(315g)(反発79点)位の飛びになると思います。

 ・打感の柔らかさやクリアさを求めている方におすすめです。

CX200TOUR16×19
面積重量バランススイングウェイトストリングフレーム厚フレックス
9531031031816×1920.5-20.5-2.5mm63
総合ストロークボレーサーブリターン
8181847980
反発コントロール操作性安定性打感柔らかさフィーリングトップスピンスライス
7284827788858182

 CX200TOUR18×20

 鈴木貴男選手(現役は引退)の使っているモデルとなります。全ラケットの中で一番と言ってもいいくらい打感が柔らかい(衝撃吸収性が良い)上、ボックス形状特有の打感のクリアさ(良さ)があります。ストリングが18×20本のラケットの中で安定したコントロールを狙ったストリング配置です(プレステージやピュアストは一発の攻撃力重視)。ただ、スイングウェイトがピュアドライブ(320)より軽いせいか、安定性や反発性と反発性に伴うサーブのスコアが低評価になっています。したがって、コントロール性&安定性を上げるカスタムをした方が使いやすくなるのではないでしょうか。

 ・打感の柔らかさやクリアさを求めている方におすすめです。

CX200TOUR18×20
面積重量バランススイングウェイトストリングフレーム厚フレックス
9531531031918×2020.5-20.5-20.5mm62
総合ストロークボレーサーブリターン
8280837780
反発コントロール操作性安定性打感柔らかさフィーリングトップスピンスライス
7188817990898185


 まとめ

・高反発モデルが良ければFX500
・適度な反発性とコントロール性が欲しければCX400TOUR
・振り抜きの良いボックス形状ラケットが良ければCX200
・打感のクリアさと柔らかさが欲しければCX200TOUR
がおすすめです。



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