誰でも打てる!攻撃力のあるストロークの打ち方

2020年7月14日 0 投稿者: gura

 攻撃力のあるストロークの打ち方を知っていますか?もちろんボールスピード(初速)もありますが、ボールスピードが速いショットを打っても、簡単に返されてしまった経験があると思います。このページでは、誰でも打つことができる攻撃力のあるストロークの打ち方を5つ紹介していきます。





 スピン量が多い

 スピン量が多いというのは、ナダルをイメージしてみるといいでしょう。RPMブラスト【インプレを見る】1.35㎜をピュアアエロに張ったラケット(変わっているかもしれません)で、ほぼ毎回ワイパースイングで、最大で5000rpm(1分間で5000回転)位(世界のプロの平均は2800前後)ともいわれています。

 回転量が多いことで、バウンド後に伸びているように感じる上、高く跳ねるため打ちにくいです。特に相手のバックハンドの攻めは有効です。ただ、深さをコントロールして打てない場合や、砂無しの芝コートだったりすると、回転量のメリットは下がります。フラット系のスピンボールよりエッグボールのスピンボールの方が相手を崩す効果があるため、高スピンで崩して、フラットでウィナ―を決めに行くイメージです。

 打ち方

 ピュアアエロやブイコア・エクストリームなどのスピン系ラケットで、エックスワンバイフェイズ(ナイロン)【インプレを見る】や、ルキシロンのオリジナル【インプレを見る】RPMブラスト【インプレを見る】ハイパーg【インプレを見る】などのスピンが多くかかるストリングで、ワイパースイングをするように打つと攻撃力が高いです。ただ、やりすぎると手首を痛めるので気をつけてください。

 フラット系のラケットにスピンガットを張ってスピン打ちをしても問題はないですが、スピン系ラケットを使うよりは攻撃力が落ちます。

 クレーコートで使うと攻撃力が鬼強いです。



 スピン量が少ない

スピン量が少ないメリット・デメリットについて、以下のページで詳しく解説しています。



 簡単にまとめると、スピン量が少ない方が、スピンによる下向きの揚力がないため、バウンド時の摩擦抵抗が少なく、バウンド後のボールのスピードが速い(滑ってくるような伸びがある)です。リンクページのブライアン兄弟の動画を見てもらえればわかりますが、かなり後ろ打っていても振り遅れているときがあります。

 もちろんスピンをかけたほうが安定はします。ただ、そういう打ち方をしている人が多く、多くの人が慣れてしまっているため攻撃力の観点からいったら低いです。フラットで伸びていると感じるようなボールは、たとえ初速が遅く(ある程度は必要)ても脅威になります。

 打ち方

 ストリングパターンが18×20のブレード・ピュアストライク・TF40・グラビティプロ・プレステージなどやウルトラツアー95などの目が細かいラケットを使うほど、スピン量を少なくしても安定性が高いため良いです。逆にスピン系ラケットで滑ってくるような伸びのあるボールを打つのはなかなか難しいです。

 ただ18×20のラケットは、初速も落ちてしまうので、16×20でフラット系ラケットを選ぶ選択肢もありです。ストリングでスピンをかかりにくくするのも一つの手です。同じラケット・ストリングでも、フラット打ちを意識すれば、初速もバウンド後の速度も上がります。

 特に、カーペットコートや砂の少ない人工芝の場合の攻撃力が高いです。






 左右に振る

 左右に振るに関しては言葉通りです。コートギリギリに打たれた場合、好ましくない体勢で打たざるを得ません。しっかり届いたつもりでもわずかなずれが生じていることが多く、なかなかボールをコントロールできません。

 ジョコビッチの動画を見ていると、しっかり左右に振って相手をくずしているのがお分かりいただけると思います。走って打つのは大変ですし、サイドラインから50㎝以内にコントロールされたら、なかなか攻めのショットを打てなくなります。また、コントロール性の低いラケットを使っている相手に対しては、特に高い効果を発揮します。

 打ち方

 これは、練習の割合が多く占めます。ただ、パワーを少し落として、その分をコントロールに意識を向けて打ってみると、結構効果的だったりします。ラケットは、フラット系の少しパワーアシストがあり振り抜きやすいタイプ(16×19のピュアストライク・スピード・ブレード・ブイコアプロ)などがおすすめです。



 前後に振る

 これも言葉の通りです。フェデラーがいい例ですが、サービスライン位に落ちるアングルショットや、ベースラインぎりぎりに落ちるロングショットなど、前後にしっかり打っています。こうすることで、相手のタイミングがずれ、少し甘くなったショットでも相手に打ち込まれにくくなったり、ミスも多くなったりします。

 打ち方

 これは左右の場合と同じです。



 打つタイミングが速い

 ライジングもそうですが、ここでのメインはポジショニングです。ベースラインから下がれば下がるほど、自分もですが相手も時間ができ、しっかりセンターに戻ったり、スピードボールの返球(特にサーブ)が楽だったりします。逆にベースライン上(前)にポジショニングした場合、相手が体勢を立て直す前に打ち込めたり、アングルショットやドロップがきわどく打てたりと攻撃力のメリットがあります。

 打ち方

 とりあえず、ベースラインから一歩以上下がらないように意識します。ラケットは、振り抜きの悪い(空気抵抗が大きい)中厚や厚ラケなどではなく、フレーム厚がだいたい23㎜(最大厚)以下で面のサイズが少し小さいものがおすすめです。また、ピュアドライブやイーゾーンなどでテイクバックを小さくして打つ(伊達選手みたいに)のもありです。

 逆に攻撃力のないストローク

 一番攻撃力のないストローク(完全なチャンスボールではないストローク)は、ボールスピードがそこそこ、スピン量がそれなり、サービスラインより少し後方でバウンドし、左右も厳しくないショットです。

 ボールスピードが少しあったほうがラケットの芯に当てやすく、スピン量がそれなりの場合少しはずみむ影響で高い打点で打て、バウンドがサービスラインより少し後方なら踏み込んで打て、左右も厳しくなければしっかりとした体勢で打てるため、相手はミスしません。ストロークにおいて、安定も大事ですが、安定させすぎてしまうと打ちやすいボールが行ってしまいます。したがって。意図的にムラを作ることも大切です。