スライス・スピン・フラットサーブの原理の違いと使い分け

スライス・スピン・フラットサーブの原理の違いと使い分け

2021年7月14日 1 投稿者: gura

 テニスのサーブは大まかに分けて、スライスサーブ・スピンサーブ・フラットサーブがあります。一応この他にも、リバースサーブ・アンダーサーブなどもあります。

 そこで、スライスサーブ・スピンサーブ・フラットサーブの回転の向きなどの原理の違いを正しく知ることによって、より攻撃力の高いサーブを打てるようになります。





 スライス・スピン・フラットサーブの違い

 スライスサーブ

 スライスサーブは、ボールが水平線方向に右回転(上から見ると左回転)しているサーブです。回転軸(※1)は、0時6時から2時7時(下回転側)です。

 基本的に、サーバーから見ると左側にそれていき、リターンが分から見ると右側にそれていきます(左利きの場合逆方向)。

 回転軸が0時6時⇒2時8時の方向にいくにつれ、下回転が加わっていきます。その結果、横の変化量は少なくなりますが、バウンド時に右側に変化したり(リターン側から見て)、バウンド後の高さが低かったり、バウンド時の減速量が少ないためボールの減速量が少なく伸びているように感じます。

※1 「回転軸」は上記の絵の”赤線”です。

 別途解説しますが、「スライスサーブはボールの2時の位置を打つ」と言われており「少し縦回転が入るのかな?」と思ってしまうかもしれませんが、実際は縦回転が入りません。理由としてはボールの接触時間が関係してきます。


 スピンサーブ

 スピンサーブは、少し縦回転(上回転・トップスピン)が含まれます。回転軸は10時4時⇒11時5時です。簡単に言うと画像の地球儀を回した感じです。

 基本的にスピンサーブは、リターン側から見てバウンド時少し左側に曲がる上、バウンド後のボールの高さが少し高くなります。

 回転軸が9時3時になるほど、高く跳ねます。逆に0時6時に近いほど横に跳ねます。その中間が、高く横に跳ねるため攻撃力が高いです。

 スピンサーブは、トップスピンがかかっているため、ネットとボールのクリアランスが多く取れるので、セカンドサーブなど、どうしてもサーブを入れたい場合に使われることが多いです。また、バウンド後高く跳ねるため、力の入りにくいバックの高い打点を狙うことができ、相手のミスを誘うことができます。


 フラットサーブ

 フラットサーブはおおまかにいうと、「無回転」サーブです。

 基本的に、一番ボールに力が伝わりやすいためボールスピードが一番出ます。また、回転がかかっていないので、空中でのスライドなどの変化やバウンド時の変化がありません。ただ、回転がかかっていないと言っても無回転で打つのはほぼ無理なので、「ボールの回転の少ないサーブ」という意味になります。

 フラットサーブは、回転による変化がないため、ある程度の球速がなければ攻撃力は高くはありません。どちらかと言うとサービスエースや3球目でポイントを取ったり主導権を握るためのサーブです。


 他のサーブ

 リバースサーブは、右利きの人が打つと右方向にスライドしていくサーブです。コンチネンタルグリップで持っているとあまり回転量が多くないためあまり打つ人はいないです。持ち替えると打つサーブがばれますし。

 アンダーサーブは、その名の通り腰より下でボールを打つサーブです。賛否両論がありますが、テニスは駆け引きのスポーツなので問題はないはずです。




 どういうときに使うのか

 フラットサーブ

 順番が変わりますが、まずはフラットサーブです。

 基本的にファーストサーブにおいては、第一選択肢となります。センターやサイド側・ボディなど様々なコースに打ち分けます。また、ネットが低いセンターサーブはミスが少なくなります。

 フォルトの確率を下げるために、少し(トップ)スピンをかけて打つこともできます。どちらかと言うとスピンサーブの一種になるのかもしれませんが。


 スライスサーブ

 相手が右利きの場合でデュースサイド(右側から打つ時)の場合、
・フォア側にサービスエースを狙うか、相手を完全に崩したい時に打ちます。ただ、中途半端になってしまうとフォア側なので逆襲に合う可能性があるの(ストレートやアングル)で注意が必要です。
・また、相手の左脇(いわゆるボディサーブ)を狙います。回転で横にボールがスライドすることで距離感がずれ、つまり打ち(体の近いところで打つため力が入らない状態)が起きやすいため、3球目のポイントが取りやすくなります。両サイドがフォルトエリアではないため、フォルトになる確率が低いのでしっかり入れたい時も使えるサーブです。

 相手が右利きでアドサイド(左側から打つ時)の場合、
・センターに打つのがメインです。ボールの回転がしっかりあることで、サービスラインを再度跨ぐこともできるため、フォアハンドでも打点が非常に遠く、エースにもなりやすいです。また、ボールが通る位置のネットも低いためミスが少なくてすみます。
・ボディーサーブも上記と同様に有効です。

 相手が左利きの場合でデュースサイド(右側から打つ時)の場合、
・サイド側に打つことによって、バック側に逃げていくボールになるため、攻撃力が高いです。
・ボディサーブも右脇を狙うと効果的です。

 相手が左利きの場合でアドサイド(左側から打つ時)の場合、
・バックですしネットが低いためセンターサーブの攻撃力が高くなります。
・ボディサーブも上記と同様です。


 スピンサーブ

相手が右利きの場合でデュースサイド(右側から打つ時)の場合、
・基本的にセンターです。バック側で高く跳ねるため力が入りにくいので。
・ボディサーブに関しては、ボールが跳ねて高い打点でフォアで打てるようになってしまうと強打されやすいので、スライスサーブより少しバックを狙います。バックが得意な方に対しては少しリスキーです。

相手が右利きでアドサイド(左側から打つ時)の場合、
・基本的にクロス(右)側です。これは、バックの高い位置でかなり力が入りにくい打点の上、コートの外に追い出せるので非常に攻撃力が高いです。アドサイドからのスピンサーブはセカンドサーブの第一選択肢です。
・ボディサーブは上記と同様です。

 相手が左利きの場合でデュースサイド(右側から打つ時)の場合、
・基本的にフォア側に打つと高い打点のフォアハンドになり危険です。バック側も体側に跳ねてしまいきついコースに打っても、相手にとってきついコースでなくなってしまいます。したがって、セカンドサーブはスライスサーブが第一選択肢です。また、あまり跳ねないスピンサーブを使うのも手です。

 相手が左利きの場合でアドサイド(左側から打つ時)の場合、
・こちらも上記と同様です。




 まとめ

 今回は、スピン・スライス・フラットサーブの違いと使い分けを紹介しました。

 ただこの3種類の中でも、例えばスピン多めのスピンサーブや球速速めのスピンサーブなど、無限のサーブがあります。状況に合わせたサーブを使うことが必要です。