(2022)新EZONE(100,98)は買うべきか性能スコアで考察 インプレ,レビュー

(2022)新EZONE(100,98)は買うべきか性能スコアで考察 インプレ,レビュー

2022年2月7日 0 投稿者: gura

 1月下旬に、新EZONEの新作(2022)が発売されました(一部のみ)。モデルとしては100・100L・100SL・98・98L・105・FEEL(102in)です。今回は、100と98のモデルを中心に、性能スコアを踏まえ、買うべきか違うのにするべきか、考えていきます。


 前作と変わったところ

 メーカーによると、スイングスピードが上がるようにフレームの正面厚を薄くしラケットの歪み(反発性の低減が起きる)を防止するため、フレームを最大0.5㎜厚くしシャフト部も肉厚にしているみたいです。またシャフト部にしなりとも取りが良い「2G-Namd Speed」を搭載し、球持ち感や復元力の高さ(反発性の向上)が出しているみたいです。

 メーカーのストリング(ガット)配置図では、横(クロス)は、端のストリング間隔を広くして、中心(打つエリア)は細かくなっています。縦(メイン)も、端のストリング間隔を広くして、中心(打つエリア)は細かくなっています。ストリング間隔が狭くなると、コントロールの乱れとなるスナップバックが小さくなるので、コントロール性や安定性が上がります。フレーム側のストリング間隔が粗いと、オフセンターショットでもしっかり飛んでくれますが、縦(メイン)の端の間隔が広いことによって、スピンを多くかけることも可能です。ティエムのように上手く使えると、攻撃力が高いラケットになります。簡単に言えば、スピンによる攻撃力とフラットの攻撃力(滑ってくるような伸び)の両立ができるのです。


 EZONEのラケットスペック

100100L100SL9898L105
面サイズ100in1001009898105
重量300g285270305285275
バランス320mm325330315330330
長さ27in2727272727
フレーム23.8-26.5-22.4mm23.8-26.5-22.423.8-26.5-22.423.5-24.5-19.523.5-24.5-19.524.0-26.5-23.5
ガット縦16-横19本16-1916-1816-1916-1916-19
RA6765
SW317318

※RAとスイングウェイトは、tennis warehouseさんの実測値です。ラケットには個体差があります。


 まずEZONE100ですが、フレーム厚が前作は23.5-26-22㎜なので、0.3-0.5-0.4㎜厚くなっています。あとは、SW(スイングウェイト)が322から4、RAが69から2小さくなっています。

 EZONE98ですが、フレーム厚が前作は23.0-24.0-19.0㎜なので、0.5㎜ずつ厚くなっています。SW(スイングウェイト)が317から1、RAが64から1大きくなっています。

 あとは、フェイスの中心部のストリング間隔が狭くなったことなど、前述した違いです。

※この他にFEELという超軽量モデルもあります。


 EZONEの性能

 性能スコアは、tennis warehouseさんのレビュー評価です。85点以上は上位の評価、90点以上はトップクラスの評価、80点未満は少し気になる評価です。

 100と98以外

 未発売のため、詳しいことはわかりませんが、軽いラケットは、反発性もコントロール性も安定性も低いので、300g・285gを使う方が、怪我の防止やショットの安定性の観点から、良いと個人的には思っています。

 コントロール性の悪いラケット(特に軽量)はど真ん中で打たないと着弾点が大きくぶれます(コントロールのスイートエリがが狭い)。その結果、軽いラケットの方は、コントロール性を補うために、タイミングを計りすぎて(ど真ん中で打とうとする)、打点が詰まったり、振り遅れやすかったりします。フレーム厚やフェイス面積が大きければ空気抵抗も増えますし。

 重いラケットがきつい場合は「操作性を上げるカスタム」をすることで、非常に扱いやすくなります。


 EZONE98

EZONE98(上が新作・下が旧作(2020))
面積重量バランススイングウェイトストリングフレーム厚フレックス
9830531531816×1923.5-24.5-19.5mm65
9830531531716×1923-24-19mm64
総合ストロークボレーサーブリターン
8483848579
8083798078
反発コントロール操作性安定性打感柔らかさフィーリングトップスピンスライス
8184848185848382
8179837484797778


 スイングウェイトは誤差の範囲です。フレックス(フレームのしなり)は、変わってるかもしれませんが誤差の範囲内の場合もあります(正確に判断するには多くのラケットを測定し平均を出す必要がある)。

 新作はスイートエリア部のストリング間隔が詰まったことで、コントロール性も安定性も上がっています。スピンも「前作が少なかった」というよりは、安定性の部分の問題で「かけにいけなかった」のが、改善されています。

 打感の柔らかさ(衝撃吸収性の良さ)は85点・84点で、どちらもストリングが16×19本の中では高いです(一般的に86点以上は、ガットが18×20本ラケットだったり・しなりが大きいラケット(RAが60以下)しかない)。

 反発性は、コントロールモデルの割にはスイングウェイトが軽く、少し飛ばないです。ストリングが18×20本のグラビティプロ[グラビティプロの魅力を見る]だったり、TF40 305[レビューを見る]とかの飛びです。もちろん操作性は劣っていませんが。プロスタッフ97(v13)やブレードシリーズ(V8)、グラビティMP、などよりは飛びます。

 前作もそうなのですが、面ブレを防ぐ荷重が少し少ないラケットなので、大坂なおみ選手のように、少しカスタム「コントロール性&安定性を上げるカスタム」をしてあげると、扱いやすいかもしれません。そのほうが怪我の防止や、ラケットの反発性だけではなく、球速&伸びアップ・コントロール性&安定性アップなど様々なメリットがあります。※元々スイングウェイトが軽いため、扱いにくくはなりにくいです。


 EZONE100

EZONE100(上が新作・下が旧作(2020))
面積重量バランススイングウェイトストリングフレーム厚フレックス
10030032031716×1923.8-26.55-22.5mm67
10030032032216×1923.5-26-22mm69
総合ストロークボレーサーブリターン
8788858586
8485838483
反発コントロール操作性安定性打感柔らかさフィーリングトップスピンスライス
8685858385878583
8780848382838682


 スイングウェイトは、誤差の範囲内の可能性もなくはないですが、少し減っています。フレックスに関しては、ストリング間隔が少し狭くなったので、下がっている(しなりが大きくなっている)とみて良いと思います。

 メーカーの話では「飛ぶようになった」と言っていますが、フレーム自体は飛ぶようになったのかもしれませんが、スイングウェイトの軽さや、ストリング間隔が狭くなった(コントロール性が上がる)ことで、反発性はほんの少し下がってますね。ただ、ボールスピードはコントロール性の高さのおかげで、スイングの余力が少し少なくても良いため、逆に出せるようになっています。(飛ぶ高反発ラケットが87~88点が平均・コントロール性は80点)
 EZONEは飛びのスイートエリアが広いのも特徴です。

 打感の柔らかさ(衝撃吸収性)フィーリングはかなり高い評価です。
 柔らかさ(衝撃吸収性)は85点なので、一般的なストリングが16×19本のラケットの中ではかなり高い方です。
 フィーリングは、打感のクリアさ(「フェイスのどこで打ったか」が手に伝わる)や、ホールド感や弾き感などを表しますが、87点は特殊なラケットを除けばトップクラスに高いです。
 EZONE100は、高反発ラケットの打感の軽さ(打ちごたえのなさ)や、衝撃吸収性の高くなさが嫌いな方でも使える高反発ラケットになっています。また、テニス肘も改善できるかもしれません。

 スイングウェイトが軽いため、285g使っている方でも、300g使えるかもしれません。コントロール性・安定性・反発性が上がるので、男性にも打ち負けにくくなると思います。学生や男性のしっかり振れる方は「コントロール性・安定性を上げるカスタム」をした方がMAXのボールスピード向上や、安定性の向上効果があるため、おすすめです(カスタムしなくても使用には問題ないです)。

 EZONE100に対してのネガティブな意見はほとんど聞かないので、迷っている方は「買い」だと思います。コントロール性と安定性が高いラケットは、ラインぎりぎりのショットが打てたり、ミスの少なさだったり、カウンターショットの打ちやすさだったり、様々な面でメリットがあります。


 関連リンク

 フレーム側のストリング間隔が粗くなったので、以下のテクニックを使うとかなりスピン量を増やせます。スピンによるバウンドの攻撃力であったり、スピンサーブやスライスサーブの変化の多さによる攻撃力が上がります。


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