「常にしっかり打っていきたい」・「ボールの滑ってくるような伸びが欲しい」・「繊細なコントロールをしたい」などなど、ハードヒッターや超コントローラー向けに、コントロール性や安定性(ショットのムラが少ない)が高いラケットを紹介します。
前書き(テニスラケットの選び方)
日本では、「ピュアドライブが最強」「筋力がない日本人はピュアドライブが最適」「日本人はストリングが18×20本のラケットは向かない」などと言われていますが、これは完全に間違いです。
高反発系ラケットはコントロール性が低く”余力を多く残して打つ必要があります。”一方、高コントロール系ラケット(低反発)は、低反発ですが高コントロールなので“残しておく余力が少なくても問題ないです。”その結果、出すことのできるボールスピードは変わりません。
ただ、サーブに関しては相手のボールの影響がないため、高反発ラケットの方がボールスピードが出せます。ただ、きわどいコースを狙えるのは、高コントロールモデルのラケットですが。
条件もあり、高コントロールのラケットほど静止重量やスイングウェイトが大きくなるため、振り抜きが辛くなります。試合時間を乗り越えられる重さのラケットを選ぶことで、最大のパフォーマンスが出せます(カスタム含む)。また、重いラケットでも、操作性を上げる荷重をすることで使えるようになることもあります。
おすすめラケット(高コントロール)
テクニファイバー TF40 305
一番お勧めしたいのはテクニファイバーの「TF40 305」です。ストリングが18×20本のラケットで、日本では敬遠されやすいラケットですが、実際は非常に使いやすいです。しっかり振れる方なら50代男性でも使えると思います(カスタムして)。女性も学生や20代,30代の経験者におすすめします。
18×20のラケットは結構スイングウェイトがきつかったり飛ばなかったりしますが、コントロール・振り抜き・反発など、バランスが良く非常に扱いやすいです。18×20のラケットなのでスピンは多くはないですが、その分コントロール性はもちろん(ネットの白帯に連続で当てることができる位)、安定性が高い(ショットのムラが少ない(※1))ためしっかり振っていっても、コントロールが乱れにくいです。しっかりフラットドライブで打つことができるため、ボールも滑ってくるような伸びが出しやすいです。
飛びに関しては、EZONE98と同じ位だったり、プロスタッフ315gやブレード100・98・18×20、などよりも飛びます。しっかり打っていきたい人におすすめです。コントロール性・安定性が高いためムラが少なく精神的に楽でした。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
98 | 305 | 325 | 326 | 18×20 | 21.7-21.7-21.7mm | 64 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
88 | 88 | 85 | 87 | 89 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
81 | 88 | 82 | 87 | 88 | 89 | 83 | 88 |
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※1_スピン量が少ないのは、スナップバック量が少ないという意味にもなります。スナップバック量が多いと面ブレ量も多いのですが、面ブレ量が少ないため、コントロール性が高いのです。したがって、伸び量が少なく少しスピン量の多いストリングを選んであげることで、スピンはかかるのに面ブレが少なく、繊細なコントロールショットができます。
ウィルソン プロスタッフRF97 V13
少し重量が重く振り抜きは辛いかもしれませんが、筋力がある方にかなりおすすめのラケットです。男子学生や20代男性におすすめのラケットです。
プロ用に設計されたものなので、スピン量が少ないですが、飛び・コントロール・安定性がかなり高い次元で両立されています。また、プロスタッフならではの打球感の気持ち良さがあり、テニスユーザーを虜にしているラケットです。
スピン量が欲しければ、アルパワー[レビューを見る]やオリジナル(ルキシロン)[レビューを見る]を使うと良いと思います。また、少しローテンションで張っても安定性が低くなりすぎません。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
97 | 340 | 305 | 335 | 16×19 | 21.5-21.5-21.5mm | 68 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
88 | 85 | 88 | 88 | 83 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
86 | 88 | 78 | 92 | 80 | 89 | 78 | 90 |
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ウィルソン ブレード98 18×20 V7
こちらも男子学生や20代男性におすすめです。
操作性や反発は少しネガティブですが、安定感が90点とトップクラスな上、TF40 などと同様に癖が少なく扱いやすいです。特にしなるラケットが好きな方は、非常におすすめです。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
98 | 305 | 320 | 334 | 18×20 | 21-21-21mm | 62 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
85 | 86 | 87 | 81 | 72 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
79 | 89 | 79 | 90 | 86 | 88 | 80 | 88 |
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おすすめラケット(中コントロール)
ヘッド スピードMP
一般的なユーザーに一番お勧めしているのがスピードMPです。
ストリングが16×19本の中でトップクラスのコントロール性・安定性で、飛びも強めだからです。また、スピンのかかりにくいナイロンストリング(ミクロスーパーとか)を張っても、スピン量が多いラケットのため、ある程度はしっかりスピンをかけることができます。また、打感もトップクラスに柔らかく(ストリングが16×19本の中で)、怪我をしにくいのもお勧めする理由です。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
100 | 300 | 320 | 328 | 16×19 | 23-23-23mm | 64 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
87 | 88 | 85 | 84 | 88 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
87 | 85 | 85 | 85 | 84 | 86 | 88 | 86 |
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ウィルソン プロスタッフ97 V13
高コントロール・高スピンで飛ばないラケットがいい場合は、プロスタッフ(315g)がおすすめです。正直に言ってTF40 305やピュアストライク18×20より飛ばないです。飛ばないと言ってもスイングウェイトがコントロールモデルにしては軽いからであって、少しカスタムすることで使いやすくなります。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
97 | 315 | 310 | 321 | 16×19 | 21.5-21.5-21.5mm | 66 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
85 | 83 | 84 | 82 | 83 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
79 | 87 | 85 | 83 | 86 | 86 | 84 | 85 |
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