ストロークのボールスピード(球速)を今すぐ上げる方法

ストロークのボールスピード(球速)を今すぐ上げる方法

2022年2月10日 0 投稿者: gura

 テニスのフォアハンドストローク・バックハンドストロークのボールスピードを上げる方法を解説します。

 基本的にボールスピードを上げるのは技術(練習)がいるとされていますが、知識でもボールスピードを上げることができるため、ここでは今すぐ実践できる方法のみご紹介します。


 道具でボールスピードを上げる

 ストリング(ガット)のテンションを上げる

 基本的にストリングのテンションを上げると、ラケット&ストリングの反発性が落ちます。(1.30㎜など太ゲージを使うことで同様の効果もあります。)

 ただ、スナップバックによる面ブレを少なくできるため、コントロール性と安定性が上がります。その結果、今まで余力が4必要だったショットも、3の余力で問題なくなるため、MAXのボールスピードが上がります。

 高テンションの場合、相手からのボールがきつい(速い・変化する)場合にボールスピードを上げやすいです。また、シングルスとかで走らされたときでもしっかり打てるようになります。逆にローテンションの時は当てるだけのブロックショットになりやすいです。

 ともやんテニスchのMJさんがポリツアープロを40lb・50lb・60lbで張った時、フォアハンドは60lbの方が、球速&回転量が一番多いみたいです。バックは50lbがベストスコアでしたが、球出しのボールなので、相手のボールの影響を受けないためだと考えられます。相手のボールが速い場合や変化が大きい場合は硬く張ったほうがMAXのボールスピードは出しやすいはずです。ただ、スピンがかからなさすぎると低いボールの球速が出せなかったり、ネットクリアランスが多く取れないので、調整は必要です。

 一般の方(50代男性)でもピュアドライブ2021にポリツアープロ1.25㎜を50lb→45lbに落として張った方がいたのですが、たかが5lbで、「スピンがかからない&ボールスピードが出ない」と言っていました。50lbで張ったほうがスライスの安定感も伸びもすごかったです。

 ただ、トラックマンの測定結果だけを鵜呑みにしてはダメで、球速が出なくても絶対的なコントロール性を求める方や、ジョコビッチのように安定感を求める方、バーティのようにタッチショットを求める方など、自分に合わせることが大切です。



 ラケットを変える

 基本的に高反発ラケットと呼ばれるラケットは、「低コントロール&低安定性」です。したがって、高コントロール&高安定性ラケットより多くの余力が必要です。簡単に言えば、高反発ラケットで余力が4必要なショットでも、高コントロール&高安定性のラケットは余力が2で良かったりします。その結果出せるボールスピードは大きく変わりません。

 ただ、合っていないラケットつまり、フラットで強打したいのにスピン系ラケットを使っていたり、軽すぎるラケットを使っていたりすると、ボールスピードが出せないです。

 男子学生の例ですが、ピュアドライブ2018とグラビティプロ(最上コントロール系(低反発))の2つを持っていたのですが、グラビティプロの方が「精度&球速&伸び」すべての点で優っていました



 ストリングを変える

 飛ばないナイロンストリングもありますし、ナイロンもポリも意外と飛ばないものも多いです。また、コントロール性がなければ、高反発でもボールスピードが出せません。

 例えば、ヨネックスの「ポリツアーファイア[レビューを見る]」ですが日本では「最高反発」と言われています。ただ実際にはストリングの弾き感が強いだけであって、かなり飛びませんでした(ボールスピードが出ない)。また、「ハイパーG[レビューを見る]」も「標準の反発」というインプレが多いですが、実際は弾き感が強いのですがホールド時間が短く(力の伝わっている時間が短い)、飛びませんでした。


 ラケットをカスタムする

 基本的に軽いラケットは、一定までのボールスピードが出せますが、安定性(面ブレ)の影響や空気抵抗(スイング速度の2乗(1.2倍なら1.44倍の空気抵抗))の影響で、ボールスピードが上がりにくいです。

 したがって、少しラケットを重くしたほうがボールスピードが出し易いです。ラケットを重くすると基本的には振り抜きが悪くなりますが「ラケットの安定性」が高ければ、少し外してしまってもラケットがブレないため、逆に振り遅れにくくなる場合もあります。以下のカスタムを試してください。正直に言って2g変わるとかなり違います。

 また、テニス肘の軽減にもなります。(後日別記します)


 グリップ

 グリップテープの摩擦がしっかりあることで、ラケットの面ブレを握力で抑えることができます。したがって、摩耗してないグリップテープを使うことで、強打しやすくなります。

 ほとんどのプロは、1試合でラケットを5本以上持っていく中、グリップテープを巻き直している光景を見たことがあると思います。30分に1本などしか使わないラケットでも、グリップテープを巻き直す必要がある位、重要ということです。特に夏は汗や皮脂で滑る様になるのが早いです。


 練習のいらない知識でボールスピードを上げる

 グリップを強く握る

 グリップを強く握ることで、面ブレを抑制できるため、強打できるようになります。

 証拠としては、ラケットを本当に強く握らない(極論いえば人差し指と親指で握る感じ)でボールを打てば、一発で分かると思います。グリップと手にそれぞれビニールを巻いて打っても分かると思います。

 怪我の心配ですが、基本的にテニス肘になるのは、打点が詰まったときに手首を甲側に曲げて打つのが原因です。したがって、そこを意識してもらえれば、大丈夫です。

 ハンマー投げの室伏選手が120kgと言われる中、マレーが110kg(日本の一般男性47kg台で35~39才がピーク)あるとも言われてます。それが、リターンのえげつなさ(安定感&威力)を出していると知って納得してしまいました(もちろん他もありますが)。



 手首を固定する

 特にイースタングリップなど薄いグリップで持っている方は、手首を動かしすぎてしまうと、オフセンターショットをしやすくなります(上下にぶれやすい)。したがって、固めて打った方が、オフセンターショットにならなく強打できます。ただ、ガチガチに固定するとテニス肘になりやすいので7割だとか、少し余力を残すことが大切です。

 また、片手バックは特に手首を固定した方が良いです。手首の形を変えないで、肩の右側で止めるイメージで、振りきらないようにしてください。


 体を回す

 特に両手バックですが、基本的にはつま先とつま先を結んだ延長線に向かって打つことが多いですが、足の位置を、少し反時計回り(左利きの場合時計回り)にして打ちます。そうすることで、ラケットの加速距離と体の回転が使えるため、ボールスピードが上がります。


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