安くておすすめの電動ストリングマシン(ガット張り機)
2021年10月22日テニスの一番のコストと言えば「ストリング(ガット)張り」です。特にポリストリングを張っている場合、テンション低下(自然に下がる)によるコントロールの乱れが生じます。そこで、月に1本以上ストリングを張り替える必要があります。ラケットを2本持っているとして、2本×12ヵ月×2000円(張り代)とすると年間48000円かかります。高校生や大学生で3年間使うとなると、15万円程度になってしまいます。そこで安めの電動ストリングマシン(ガット張り機)を使う方が、生涯コストが安くなります。
なぜ電動なのか
一般的に最安値でも、分胴式と呼ばれるものが7.5万円、バネ式が10万円、電動式が15万円します。コストを抑えたければ、分胴式や、バネ式を選択するのがベターと思われがちですが、少し高くても必ず電動式を購入するべき理由があります。
精度
ストリング(ガット)張は、非常に繊細です。例えば、3lb(ポンド(力の単位))変えるだけでも、ショットの精度が大きく変わります。横が低ければスピンがかかりすぎたり、面ブレが大きかったりしコントロールがしにくくなります。逆に横が高ければ、スピンがかからずボールを弾き出してしまいます。
正直、3lb位では「分からないのでは」と思ってしまいますが、縦横共に3lb低かったり高かったりする場合では分かる人は少ないと思います。逆にどちらかだけテンションが違う場合明らかにショットが変わります。
したがって、張りの精度が出せない「分胴式」や「バネ式」は、張るのは安くなるのかもしれませんが、パフォーマンスが最大限出せません。したがって、電動式のストリングマシンがおすすめです。
手間
分胴式やバネ式は非常に手間がかかります。電動式が慣れれば30分で張れるのに対し、バネ式は1時間、分胴式は1.5時間近くかかります。(上級者が急ぎでやれば75%くらいの時間でできると思います(精度は置いておいて))
つまり、バネ式は電動式の2倍、分胴式は電動式の3倍の手間がかかります。これは、2度引きしたり、テンションを何度か調整して合わせたりするためです。この手間が非常にめんどくさいです。また多角形のストリングの場合指がかなり痛いです。意外と体力も使います(汗をかく)。
対時間効果や、コツコツやり遂げられる人でないと、分胴式やバネ式のストリングマシンは、めんどくささが勝つ人が多いです。
コスト・費用対効果
分胴式が7.5万円、バネ式が10万円、電動式が15万円です。
電動の15万円に対し元を取るためには、2本×12ヵ月×3年×2000円(持込の張り代)とすると144000円でほぼ元が取れます。高校生・大学生なら、間違いなく電動式を買うべきです。一般ユーザーの場合、1本×12ヵ月×2000円とすると、約6年で元が取れます。
スポーツ量販店の場合、ストリング代が3000円・張り代が1000円程度なので合計4000円かかります。一方通販の最安値でストリングを買った場合1000円程度なので、差額が3000円になります。つまり50回張れば元が取れます。月1本だとすると4年2カ月・月2本だとすると2年1カ月で元が取れます。
また、量販店に打ってないストリングを使いたいがために、量販店等にストリングとラケットを共に持ち込んだ場合、+2000円以上かかることも多いです。3000張り代がかかるとすると、50回張れば元を取れます。
バイト(コスト)
電動式のストリングマシンの場合、しっかりと精度が出るため、他人のラケットにストリングを張ってあげることができます。逆にバネ式や分胴式の場合、精度上の理由で自分は頼みたくないです。また、張る側でもかなりの労力なので嫌です。それだったら電動の利点を生かし、2本張って2本分の賃金を得たほうが得だと考えてます。
例えば1000円で張ってあげるとすれば、月2本+他人のラケット2本なら1年7カ月以下で元が取れますし、月1本+他人のラケット2本でも2年半以下で元を取ることができます。
しっかり張れるなら1500円とか頂いてもいいでしょうし、ストリングもセール時(割引・ポイント付与)の時に買ってあげれば、割引分やポイント分も収入になります。
おすすめ電動ストリングマシン
A-WIN AW-EC
一番のおすすめが、A-WINのAW-ECです。とにかく電動の中で一番安く、ポイントを含めると15万円以下になります。しかも、(テンションなど)メモリー機能・プレストレッチ機能・ノット機能・引張り速度調整機能等々、フル装備された電動ストリングマシンです。テンションも0.1lb単位で設定ができます。また、ディスプレイが液晶?のため、設定情報など非常に見やすいです。さらに、ストリングをチャック部に(引張るところ)クルッと回さなくて良いところも良い点です。
逆にネガティブな点は、テンション入力がキーボード式ではなく、2ボタン式(上・下の二つ)なので、5秒位かかることですかね。ほんとにこれくらいです。
TOALSON X-ESi
どうしても有名メーカーでないとだめという方は、日本メーカーのトアルソンのX-ESiがおすすめです。価格は23.5万円程度です。また、スタンドも別売りで3万円程度で販売されています。
TOALSON X-1000L
こちらもトアルソンの自動ストリングマシンです。最新モデルでセカンドグレードのタイプです。
フットペダルや、ツール収納用引き出しなどもあり、作業性が高くなっています
まとめ
15万円前後で帰るため、量販店で張ってもらうより3000円得になります。つまり50回だけ張れば元が取れます。月2本張れば2年ちょっと、月1本なら4年ちょっとです。学生なら、試合前に張り替えることも多いと思うので月4本張るとしたら、1年ちょっとで元が取れてしまいます。お小遣い稼ぎもできますし。