フェデラーが実際に使うラケットとガット&セッティング(ストリング,テンション)
2022年2月10日グランドスラム優勝回数歴代2位タイ20勝。史上6人目のキャリア・グランドスラム達成。ウィンブルドン最多8回優勝、全米オープン最多連覇の5連覇、世界ランキング1位最長連続記録237週など様々な記録を持つフェデラー。
そのフェデラーが実際に使っているラケット&ガット(ストリング)や、セッティングはどのようなものか、詳しく解説していきます。
フェデラーのデータ
身長 | 体重 | 生年月日 | 年齢 | 国籍 |
---|---|---|---|---|
185㎝ | 85㎝ | 1981/8/8 | 40(2022/2) | スイス |
バックハンド | フォアハンド | フォアグリップ | バックグリップ | ボレー |
---|---|---|---|---|
片手 | 片手 | イースタン | イースタン~セミウエスタン | 片手 |
S-GS優勝数 | W-GS優勝数 | S-Tour優勝数 | W-Tour優勝数 | S最高Rank | W最高Rank |
---|---|---|---|---|---|
豪6・仏1・英8・米5 | best8 | 103 | 8 | 1位 | 24位 |
※2022/2現在(SとWは、シングルスとダブルスです)
サーフェス別試合勝率は、芝>ハード>クレーです。
芝の勝率が高いのは、球速が速いため、ボレーを混ぜれた方が良い場合が多いのと、グリップが薄いため、あまり跳ねない芝コートにも対応力が高いからだと考えられます。
サーブ&ボレー等も戦術に取り入れる「オールランドプレイヤー」です。絶対的なコントロール力が高い選手です。
フェデラーのラケット
市販品ラケット
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
---|---|---|---|---|---|---|
97 | 340 | 305 | 335 | 16×19 | 21.5-21.5-21.5mm | 68 |
プロスタッフRF97は、フェデラーモデルを再現して作られた市販品です。
実際に使っているラケット(ストリング込)
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
---|---|---|---|---|---|---|
97 | 366 | 315 | 340 | 16×19 | 21.5-21.5-21.5mm | 68 |
これが、フェデラーの使っているプロスタッフRF97で、ストリング込のスペックが、静止重量366g・バランスが315㎜・スイングウェイト340です。
まず静止重量は、市販品の340gに、【ストリングが18~19g+グリップテープが5g前後+エラストクロス2g】前後を足すと、366位になります。
バランスも市販品の305㎜から、ストリングで+10・グリップテープで-2.5・エラストクレス(10個)+1で313.5㎜でほぼ一致します。
スイングウェイトも335とエラストクロスで340になります。
したがって、カーボンの国による質の違いなどがあるため、完璧ではないと思いますが、市販品(中国)とほぼ同スペックのラケットを使っていることになります。
出典:https://tennisnerd.net/gear/racquets/pro-player-racquets/roger-federers-racquet-2/3065(2022/2)
プロスタッフRF97の魅力
プロスタッフRF97の魅力は何と言っても「面ブレのしなさ」です。市販のストリングが16×19本のラケットの中では、ほぼトップです。面ブレをしにくいラケットは、ライン上にボールを打ったりだとか、絶対的なコントロールができます。低く滑ってくるような伸びが強いスライスも打ちやすいです。
フェデラーの使うストリングとテンション
フェデラーの使うストリングとテンション
フェデラーは、縦に「ウィルソンナチュラル16(1.30㎜)」・横に「アルパワーラフ17(1.25㎜)」を張っています。テンションは「27kgs(59.5lbs)ー25.5kgs(56.2lbs)」で「26kgs-24.5kgs」の時などもあります。
まず、横にアルパワー(ラフ)を張ることで、フラットで打った時、スナップバックによる面ブレが起きる前に、ボールを弾き出してくれます(アルパワーやオリジナルの特徴で、スピンで打った時のホールド時間の多さの割には、フラットで打った時のホールド時間が短い)。その結果、フラットで打った時の安定感・伸び・球速が出せます。
一方、縦にナチュラルガットを張ることで、ナチュラルガットとボール間の摩擦が増えるため、スピン量が多くなります。また、衝撃吸収性も上がるため、怪我の防止効果があります。
アルパワーに摩擦を増やしたアルパワーラフを張ることで、よりスナップバックが起きなくなるため、フラットドライブが安定します。ジョコビッチも迷走していた時がありますが、今はラフです。
ちなみに、ローテンションで張ったとしても、丁寧に打つことでコントロール性をある程度は補うことができますが、絶対的なコントロールは、高テンションで張ったほうがしやすいです。簡単に証明すると10lbで張ってみて、どこまで着弾点を小さい範囲に集められるか実験してみれば分かります。高テンションの方が間違いなくぎりぎり狙っても博打になりにくいです。フェデラーのようなショットが打ちたければ、コントロール性の高めのラケットに、ストリングをしっかりとしたテンションで張ったほうが楽です。また、ストリングのコントロール性も影響が大きいです。できれば飛んでコントロール性が良いものが良いです。
他の選手
ナダル(スピン王者)
ジョコビッチ(絶対的安定感)
※随時更新します
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