テニスは本当に紳士のスポーツなのか

テニスは本当に紳士のスポーツなのか

2021年5月18日 0 投稿者: gura

 最近、テニスラケットの破壊行動が度々ニュースに取り上げられています。また、客席にボールを思いっきり打ち込んだり、アウトなどでプレーが切れたボールを打ってボールボーイ&ガールに当てたり、会場の物や壁をけったりと、テニスプレイヤーの問題行動も数多く取り上げられています。

 こんなスポーツが本当に「紳士のスポーツ」なのでしょうか?





 問題行動

 ラケットの破壊

 よく日本でニュースになっていたのは、錦織選手でしょう。この他にも、ジョコビッチ・大坂・ワウリンカ・マレー・ティエム・ズベレフ・西岡などなど、様々な選手が試合中にラケットを破壊しています。

 神聖のようになっているフェデラーもラケットを破壊しています。逆にラケットを叩きつけて破壊したことがないATPやWTAのトップ選手は、ほとんどいないと思います。ナダル位?それだけラケット破壊は日常にも起こっています。「選手名・ラケット・破壊」と入力し画像検索するとほとんどが出てくると思います。

 また部活動でもそういうことがあり(ソフトテニスですが)、顧問が苛ついてラケット破壊することもありましたし、ボールを思いっきり打って生徒(中学)の目に当てて腫れていた時もありました。

 ボールを他人に向かって打つ

 直接は狙ってないのでしょうけど、ジョコビッチは審判の喉に当てて失格になりましたし、シャポバロフも主審に当て失格になりました。このほかにも多数コートの外に向かって打っている動画がたくさんあります。

 他

 他には、試合を無気力でやったり・椅子をコート内に投げ入れたり、暴言・ラケットバックの投げつけなど様々な問題行動があります。


 なぜ問題行動を起こすのか

 問題鼓動を起こす一番の理由は、テニスという競技の過酷さです。

 テニスは、繊細なコントロールも必要ですが、大胆なパワーもなければ相手に勝つことができません。そのためには多大な集中力が必要です。ただ、外会場が多く気温や湿度の影響や、直射日光や反射などの影響や、試合時間の長さ(過去を含め)・体力・集中力・疲労・相手の精神状態・怪我(痛み)審判ミスガヤ・過去の対戦など、メンタルの不安定要素が他の競技より多くあります。

 これらの影響でメンタルが安定しなくなると、普通なら1ゲームも取られない対戦相手でもラブゲーム(1ゲームも取ることができない)で負けることもあります。

 このような繊細さと大胆さの両方を同時に求められる単独競技において、2時間越えの競技はほとんどありません。卓球やバドミントンは、1時間位で試合が終わることがほとんどですし、F1なども集中力が切れると危険なため2時間に抑えられています。

 2時間超えの、マラソンやトライアスロンなどは、繊細さというより、気合と根性の方が必要ですし。野球は団体競技な上、少し気休めの時間があります。




 テニスは紳士のスポーツなのか

 発祥

 テニスはイギリスの貴族の間で始まったスポーツと言われています。その影響で「紳士のスポーツ」と呼ばれるようになったみたいです。当然相手との関係性を壊すといろいろ問題になる(抗争とか)ため、相手のミスを喜ばないようにしてたりしたのでしょう。

 現代のテニスは紳士のスポーツなのか

 結論から言うと、「紳士のスポーツではない」と思います(あくまで私見です)。

 まず、「紳士」とか言いますが、テニスは、相手の苦手なコースをついたり、右に打つと見せかけて左に打ったりします。悪く言えば「だまし合い」ですね。良く言えば「駆け引き」ですね。アンダーサーブも問題になっていますが、これと同じことだと思います。またテニスでは「嫌なとこを攻める」こともセオリーですよね。バックだったり・緩急だったり。

 「相手をだますこと」や「相手が嫌がること」をするのが”紳士”ですか?違いますよね。紳士なら紳士らしく「相手の打ちやすいところ」に打ってあげてほしいものです。

 また、卓球などもそうですが、ネットインでポイントを取ったとき謝らないといけない理由も分かりません。「紳士のスポーツだから謝れ」という方もいるでしょうが、ラッキーショットなんて、イレギュラーバウンドした時や、フレームショットした時などたくさんあります。相手のミスショットだって同じです。相手を走らせたときも相手が嫌なことをしているので、謝らないといけないのではないでしょうか。さらに、紳士なら「相手のミスを喜んではいけない」とまでなれば、ガッツポーズなんて絶対にやってはだめなはずです。

※あくまで整合性が取れていないということです。

 「紳士のスポーツ」が成り立つスポーツ

  紳士のスポーツが成り立つのは、ゴルフなどのほんの一部の競技だけだと思います。

 ゴルフは、騙し合いはないですし、相手の嫌がることは基本的にありません。勝負してて相手のミスで「よっしゃ!」と思っても、そこまで出す必要がないですし。まあ、相手のスコアが分かりにくいのもあるでしょうけど。

 ただ、紳士のスポーツだから、「ミニスカート禁止」「短ソックス禁止」などは、競技人口を減らすだけなのでやめたほうがいいと思っています。他の競技に近いくらいまではハードルを下げるべきだと思います。




 まとめ

 上記などの理由からテニスは「紳士のスポーツ」というのは無理があると思います。

 ただ、賛否両論はあると思います。あくまで自論(整合性がないという意味)なので参考程度に考えてください。また、他人への押し付けも控えるようお願い致します。

 ネットイン時に謝るのはまだまだ一般常識になっているので、謝っておいた方が後々いいと思います。