ピュアドライブを使用しているプロ選手一覧
2020年7月9日最強と呼ばれるピュアドライブ!しかし、世界のトッププロ選手はあまり多くいません。このページでは、世界で・日本でピュアドライブを使っている選手を紹介し、なぜ、世界のトップ選手(男子)は最強と呼ばれるピュアドライブを使わないのか考えていきたいと思います。
2. ピュアドライブを使っているプロ選手(男子)
3. ピュアドライブを使っているプロ選手(女子)
4. ピュアドライブのメリット・デメリット
5. ピュアドライブがおすすめな人
 最強と呼ばれるピュアドライブ

まずピュアドライブのスペックからです。
| フェイスサイズ | 100平方インチ | 
| ウエイト | 300g | 
| バランス | 320㎜ | 
| 長さ | 27インチ | 
| フレーム厚(トップから) | 23-26-23 | 
| ストリングパターン | 縦16本×横19本 | 
| フレックス(RA) | 72 | 
ピュアドライブが最強と呼ばれる所以は、圧倒的なパワーです。2012年オープンチャレンジャーテニス(韓国の釜山)で、サミュエル・グロスがサーブでピュアドライブ2012(たぶん2012)を使い263.4km/hとギネス世界記録をたたき出しています。しかもサミュエルの身長は193㎝です。2位~4位(251km/h)は、全員2m越えの選手です。この圧倒的パワフルさがピュアドライブ最強伝説を作ったのでしょう。
 ピュアドライブを使っているプロ選手(男子)
 ファビオ・フォニーニ
| ツアープレー | 2004年~ | 
|---|---|
| 成績 | ATPランキング自己最高位:シングルス9位、ダブルス7位 ATPツアー:シングルス9勝、ダブルス5勝  | 
| スタイル | 両手バックハンド テイクバックをコンパクトにし、中厚系の振り抜きにくさをカバーした打ち方。 特にクレーでは、エッグボールとフラット系を使い分け、緩急のある攻めをする。  | 
 杉田祐一
| ツアープレー | 2009年~ | 
|---|---|
| 成績 | ATPランキング自己最高位:シングルス36位、ダブルス363位 ATPツアー:シングルス1勝 全日本男子:シングル2勝  | 
| スタイル | 両手バックハンド ピュアドライブの初速の速さを活かし、ウィナ―を数多くとっている。ただ、打ち込まれているとき、振り抜きにくさなのか大きく下がっているのに、相手の打ちやすい場所にボールが行っていることが多く、ウィナ―を取られていることが多い。スライスやエッグボールをあまり使っていない。  | 
 ダニエル太郎
| ツアープレー | 2010年~ | 
|---|---|
| 成績 | ATPランキング自己最高位:シングルス64位、ダブルス351位 ATPツアー:シングルス1勝  | 
| スタイル | 両手バックハンド いわゆるシコラー。自分がきついときは、ミスしにくいエッグボールなどで時間を稼ぐ。チャンスボールや自分が行けると思ったボールはしっかりと打ちウィナーを決める。  | 
 綿貫陽介
| ツアープレー | 2010年~ | 
|---|---|
| 成績 | ATPランキング自己最高位:シングルス171位、ダブルス374位 全日本男子:シングル1勝  | 
| スタイル | 両手バックハンド 少しベースラインの後ろで打つ。狙っているコースは単調になることもあるが、アグレッシブなコースに打つことも多い。  | 
 ピュアドライブを使っているプロ選手(女子)
 カロリナ・プリスコバ
| ツアープレー | 2009年~ | 
|---|---|
| 成績 | WTAランキング自己最高位:シングルス1位、ダブルス11位 WTAツアー:シングルス16勝、ダブルス5勝  | 
| スタイル | 両手バックハンド 世界トップクラスのサーブとストロークの強打が武器。ただフットワークに難ありと言われています。  | 
 ガルビネ・ムグルサ
| ツアープレー | 2011年~ | 
|---|---|
| 成績 | WTAランキング自己最高位:シングルス1位、ダブルス10位 WTAツアー:シングルス5勝、ダブルス5勝  | 
| スタイル | 両手バックハンド いわゆるバコラー。常に強力なボールをネットギリギリを通していくスタイル。ただ、走るのとスタミナは得意ではないみたい。  | 
 ユリア・ゲルゲス
| ツアープレー | 2005年~ | 
|---|---|
| 成績 | WTAランキング自己最高位:シングルス9位、ダブルス12位 WTAツアー:シングルス7勝、ダブルス5勝  | 
| スタイル | 両手バックハンド こちらもバコラー。しかも、きわどいコースにもかなりの本数が来るバコラー。  | 
 ピュアドライブのメリット・デメリット
男子においてはスイングスピードが速いため、ピュアドライブなどの中厚ラケットなどのフレーム(面積・厚さなど)が大きい場合は特に、空気抵抗(速度の2乗が抵抗力)で、振り抜きが悪くなくなります。
また、フレーム剛性が高くストリング間隔も広いため高反発ですが、ストリングのたわみ量やスナップバック量が多く、コントロール性は低めです。
したがってフォニーニは、中厚系ラケット特有の振り抜きの悪さとコントロール性の悪さをコンパクトなスイングにすることで補っています。ラケット自体にパワーがあるためコンパクトスイングでもかなりの初速が出ます。ただ、ピュアアエロやピュアストライク18×20のような、絶対的な攻撃力がないため、エッグボールやフラットボールなど緩急をつけた試合運びをしています。
 女子の場合、男子ほどスイングスピードが速くなくしっかり振っても乱れにくいため、ピュアドライブでもツアー優勝している選手がいます。基本的にバコラーと呼ばれるハードヒッターが使用しています。結構張っているテンション的には硬めです。
 ピュアドライブがおすすめな人
ピュアドライブの圧倒的なメリットは、初速の速さです。スイングを小さくしてコントロールを良くして打っても、かなり速いボールが飛んで行きます。ただ、スナップバックの影響でフラットドライブのコントロール性が少し悪い(中厚ラケットの特徴)上、スピン量が多いので、バウンド後の伸びが少なく(余裕があるときは別)相手を崩せる攻撃力は少ないため、しっかりコースをつく必要があります。
ピュアドライブなどの中厚系ラケットの問題は、振り抜きにくさです。振り遅れるからと言ってベースラインのかなり後方でストローク(特にレシーブ)をすると、時間があるため相手が準備でき、速いボールを打ったとしても返球するのが楽なボールにになり打ち込まれやすくなります。中厚系ラケットを使っている男子選手は、レシーブ位置が後ろめなことが多いです。
したがって、ピュアドライブの場合、スイング速度が速くない方&丁寧に打ちたい方におすすめです。
スイングスピードがあまり速くないユーザーにとっては、生じるコントロールの乱れが少ないため、反発力が大きなメリットになります。
プレイヤーはバボラHPより。

