テクニファイバーのラケットの特徴は、メインの色が「白」ということです。白基調のため、比較的カラフルなユニフォームにも合いやすいです。 性能面の飛び抜けている特徴(全体的な面で)はありません。
一応確認ですが、高反発でも低コントロールのラケットはボールを打つ時により多くの余力が必要です。一方、低反発でも高コントロール・高安定性のラケットは、余力が少なくてもコントロールが乱れにくい(高反発モデルの余力が4(10の内)必要に対し、高コントロールモデルは2等で良い)ため、出せるボールスピードはそこまで変わりません。
※ 性能スコアは、tennis warehouseさん(海外のショップ)のインプレスコアを記載しています。ちなみに、tennis warehouseさんは、だいたいメーカー公表スペック付近のラケットをピックアップし、3人~6人位のレビュー点数の平均スコアで示しています。1人のインプレより正確性は高いかなと思います。
※スイングウェイト&フレックス(RA)は、tennis warehouseさんの実測値です。またフレックスは、ガットを張った前後で変わる場合も多いです。 また、ラケットの個体差もあり確実に数値通りにならないのも事実です。
T-Fightシリーズ(コントロール系)
T-Fight RS 300
テクニファイバーのストリングが16×19本(ノーマル)のコントロールモデルのラケットになります。安定性以外は平均した性能スコアです。
・テクニファイバーのラケットで癖のないラケットを求めている方におすすめです。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
98 | 300 | 320 | 320 | 16×19 | 22.5-22.5-22.5mm | 66 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
83 | 84 | 82 | 83 | 82 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
82 | 83 | 84 | 80 | 83 | 82 | 84 | 82 |
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T-Fight RS 305
T-Fight RS 305は、メドべージェフが使っているモデルと言われています(実際は95インチ)。性能スコアを見てみると、スライスの86点以外飛び抜けている性能がないです。個人的には315をカスタムする方がおすすめです。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
98 | 305 | 325 | 333 | 18×19 | 23-23-22.5mm | 67 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
83 | 83 | 82 | 82 | 84 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
81 | 84 | 80 | 83 | 81 | 83 | 83 | 86 |
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T-Fight RS 315
T-Fight305の重量版と思いきや、フレーム厚やしなりが違う上、スイングウェイトが12も違います。あんまりずば抜けている性能はないですが、ストリング間隔が細かいラケットの割には操作性が悪くないので、コントロール性&安定性を上げるカスタムをすることで、高パフォーマンスのラケットになるのではないでしょうか。
・T-Fightを使いたい方で、パフォーマンスが高いラケットが良い方におすすめです(カスタムで)。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
98 | 315 | 310 | 321 | 18×19 | 23.5-23.5-23.5mm | 69 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
82 | 81 | 83 | 81 | 82 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
80 | 83 | 83 | 80 | 80 | 81 | 82 | 80 |
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TF40シリーズ(コントロール系)
TF40 305
TF40 305は、ストリングが18×20本な上、バランスポイントが325㎜で一見振り抜きにくそうですが、スイングウェイトが326しかないため(ブレードやピュアストライク18×20は330半ば)、振り遅れにくく、扱いやすいラケットになっています。プレステージのような縦長のラケットでもなく、ブレードやプレステージのように大きくしならないため、ストリングが18×20本のラケットにしては、飛びのスイートエリアが広いです。確かにピュアドラ2021やEZONEなどと比べると飛ばないですが、コントロール性や安定性が高い(ネットの白帯を連続で狙える位)おかげでストローク面でのボールスピードはほぼ同じくらい出せますし(正確に言うとほんの少し遅いかな?)、安定性のおかげでラインぎりぎりを狙うこともできます。高反発ラケットの場合、丁寧に打ったとしても、わずかなミス(スイング角がずれたなど)の影響が大きく出るため、ギリギリを狙うのはなかなか難しいです。
片手バックの方やボレー中心の方は、操作性を上げるカスタムをすることで、さらに扱いやすくなると思います。一般的にストリングが18×20本のラケットは飛ばないと言われていますが、実際は、プロスタッフ97・ブレード100&98&18×20・インスティンクト(グラフィンタッチ)・グラビティMP・エクストリームツアーなどより飛びました。EZONE98と同じくらいです。
・ショットムラの少ない扱いやすいラケットを求めている方に一番おすすめです。
・繊細なコントロールをしたい方におすすめです。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
98 | 305 | 325 | 326 | 18×20 | 21.7-21.7-21.7mm | 64 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
88 | 88 | 85 | 87 | 89 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
81 | 88 | 82 | 87 | 88 | 89 | 83 | 88 |
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TF40 315
TF40のトップライトモデルです。305gのモデルよりラケットヘッド側の重量が少なく、反発やコントロール性・安定性が少し下がっています。一方ボレーに関してはトップ重量が少ないため高評価になっています。したがって、ボレー中心のプレイヤーなら315gか、操作性を上げるカスタムをした305gがおすすめです。逆に、コントロール性&安定性を上げるカスタムをすることで、315gでも扱いやすくなると思います。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
98 | 315 | 310 | 323 | 16×19 | 21.7-21.7-21.7mm | 64 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
83 | 82 | 87 | 82 | 80 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
79 | 86 | 81 | 82 | 88 | 88 | 79 | 85 |
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T-Reboundシリーズ(女性向け系)
T-Rebound IGA
イガ・シフィオンテク選手(WTA(女子))使用モデルと言われてます。もちろん自身に合わせて+αのカスタムはされていると思います。この選手の何がすごいかというと、ラケットのスポンサー契約なし・10代(23年ぶり)・ノーシード(史上2人目)で優勝したという偉業を成し遂げた選手です。T-Reboundに関してですが、高反発ラケットはフレーム厚が23-26-23㎜と、フレームの3時&9時側を太くすることでその位置の重量配分を多くして安定性を出していますが、これはフレーム厚がフラットのため、安定性が79点と少し低めです。ただ、3㎜薄いことで振り抜きが良くなるため、ストロークやボレー等の評価が高めです。 振り抜きに余裕があればコントロール性&安定性を上げるカスタムをすることで安定感が増します。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
98 | 298 | 320 | 319 | 16×19 | 22.5-22.5-22.5mm | 71 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
86 | 86 | 87 | 87 | 83 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
85 | 84 | 86 | 79 | 79 | 81 | 83 | 81 |
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T-Rebound 285
285gなのにバランスポイントが325以上になっていない上、全長が26.5インチと0.5インチ短いため、少し反発は落ちますが振り抜きが良いです。ただ、コントロール性&安定性を上げるカスタムをしやすいため、振り抜きのわりにコントロール&安定性が高いラケットにすることができます(コントロール性や安定性の高いラケットは重く振り抜きがつらい)。また、副作用として反発力も上がりますし。女性でも応用しやすいラケットです。もちろんノーマルのまま使っても問題ありません。
・デザインの可愛いラケットを求めている方におすすめです。
・振り抜きの辛くないコントロール性・安定性が高いラケットを求めている方におすすめです(カスタムで)。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
100 | 285 | 320 | ? | 16×19 | 24-26-25mm | ? |
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TF-X1シリーズ(反発系)
TF-X1 300
高反発ラケットです。グリップ部に「Xダンプ」と呼ばれる体に良くない「低周波振動」をカットするシステムが入っており、36%軽減されているみたいです。性能面では、飛びやスピン量が評価されていますが、衝撃吸収性や安定感はネガティブな評価です。
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
100 | 300 | 320 | 323 | 16×19 | 23-25-24mm | 71 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
82 | 82 | 80 | 84 | 81 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
88 | 79 | 86 | 77 | 81 | 80 | 86 | 83 |
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まとめ
扱いやすさとコントロール性&安定性が欲しければTF40 305
癖の少ないテクニファイバーのラケットが欲しければT-Fight300
高反発が良ければTF-X1 300
がおすすめです。
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