テニスが下手すぎて迷惑?恥ずかしい!やめたい!と思った時の対処法
2022年4月5日テニスが周りと比べて下手すぎて、「迷惑かな?」「恥ずかしい」「やめたい」「全然上達しない」と思ってしまったときの対処法をお伝えします。
下手は迷惑なのか
迷惑かどうかについて、個人的には「比較的寛容」だと思います。「しょうがないよね」と思ってる方が多いと思います。
テニスは寿命を10年弱伸ばす運動と言われており、「自身の成功体験」や「コミュニティの発生」が影響(幸福度を高める)しています。それらがあるので、他人のミスに寛容になりやすいです。
ただなかには「迷惑」と思ってる方もいらっしゃると思います。「ムスッとしたり」「普段は強打しないのにその時だけ強打を多用する方」は注意が必要です。また、「勝負に執着が強い方」も注意が必要です。
下手すぎの対処法 道具編
ラケット
まず、テニスラケットですが、正直に言って軽量ラケット(275g以下)は、反発も弱いし・コントロール性も安定性も低いし(面がぶれやすくオフセンターショットをしたときに、コントロールが乱れるだけではなく飛ばない)と、握力がしっかりないと扱いにくいラケットです。
したがって、あまり筋力のない女性でもできれば、285g以上が良いです(特に男性がいる場合)。初中級程度の30代女性でも300gのラケットを使っている方はしっかりいらっしゃいます。300gを使えている方は、明らかにショットの質が違います。
どうしても285gがきつい場合は、「操作性を上げるカスタム」をするか、エクセルなど面ブレが少ないストリングを選ぶと良いです。
おすすめはEZONE100(2022)です。振り抜きにくくなく、コントロール性が高めなのでおすすめです。
男性の場合、黄金スペックと呼ばれるラケットにポリをローテンションで張っている方が結構いらっしゃいますが、ピュアドライブやアエロ・エクストリーム等ストリング間隔が粗いラケットにストリングをローテンションで張ってしまうと、非常に扱いが難しいです。余裕があるときは”しっかりコントロールへの意識を回せる”ため、問題ないですが、余裕がなくなると、暴発しやすくなります(黄金スペックラケットの難しさ)。
おすすめはEZONE100(2022)で、高反発の黄金スペックラケット(ピュアドライブ・アエロ・エクストリーム)より飛びませんが、ストリング間隔を少し細かくしてあるため、ポリを張ってもコントロールしやすくなっています(コントロール性の影響でMAXの球速は同じ位出せる)。学生だったら、グラビティプロ[グラビティプロの魅力を見る]がおすすめです。
ストリング
ストリング選びも、ラケット選び並みに重要です。また、月日が経つとテンションが低下する(伸びる)影響で、コントロール性が低下していきます。したがって、ナイロンでも3ヵ月・ポリは1カ月で張り替えたほうがショットが安定します。(コントロール性の影響が分からなくても必ず無意識に変わっています。)
まず、バボラの「エクセル」ですがストリングの摩擦量が非常に多いです。したがって、筋力がない方でも面ブレがしにくくショットが安定します。
逆にテクニファイバーの「エックスワンバイフェイズ[レビューを見る]」は、ストリングの摩擦が少ないです。したがって、スピンがしっかりかかかかるため、球速を出してもしっかり収まってくれます。ただ、エクセルに比べ面ブレはしやすくなるので、少し筋力がある方向けです。基本的には1.30㎜が切れなくてコントロール性も高いためおすすめです。
ポリの場合は非常に難しくて、面ブレは非常に問題になります。「RPMブラスト」などシリコンコーティングをされているラケットは、意外と難しかったりします。フェデラーやジョコビッチも横に摩擦の多いアルパワーラフ(ノーマルは摩擦が少ない)を使っていたり、フラット系のハードヒッターは横に摩擦のあるナチュラルを使っていることが多いです。
一番はルキシロンの「オリジナル[レビューを見る]」ですかね。フラットとスピンが非常に打ち分けやすいです。
ストリングを張るテンション
巷では、「ローテンションで張ることがステータス」みたいになっていますが、あまりおすすめできません。握力がしっかりあれば問題ないですが、ローテンションすぎると、ショットが安定しない(特に余裕がない時)だけではなく、逆に怪我のリスクも高まります。
300gのラケットなら50lb前後を、285g以下のラケットなら45lb前後をお勧めしてます。1.30㎜を張るなら、少し落とし気味でも大丈夫です。
グリップ
グリップはラケット選び並みに重要です。
摩耗しきっているグリップテープは、球速も出ませんしショットも安定しません。逆に新品のグリップテープは、同じスイングスピードでも球速が上がりますし、コントロール性・安定性も高いです。
グリップテープは下地の白い部分が見えたら交換すべきです。できれば、白色を使い(白が一番性能が高い(塗料の影響がないため))、汚れたら交換が良いです。
レザーグリップもラケットの重量は増えてしまいますがコントロール性が上がるためおすすめです。特に片手バックの方はメリットが大きいと思います。
ラケットのカスタム
軽量ラケットは意外とラケットトップの重量が減っていないため、全体の重量に比べ操作性が良くないです。
以下の「操作性を上げるカスタム」をしてあげると、ボレーやスマッシュが非常にしやすくなります。
下手すぎの対処法 意識編
握力と手首
握力が強いほど、ラケットの面ブレを抑制できるため、球速が上がったりショットが安定したりします。ATPの選手は90kg程度握力があると言われています。
したがって、ショットを打つ時少し握力をかけるだけで、ショットの質が上がります。
ただ、握力をかけることに意識が行きすぎて足がおろそかになったりする場合もあるため、加減して握力をかけるようにしてみてください。
また、手首は基本的には固定した方が、面ブレの抑制や、オフセンターショットの低減効果があります。ボレーの際は特に手首を固定した方が良いです。ストロークも固定してあげたほうが、ブレにくくなります。
テイクバックを小さくする
テイクバックを小さくすると球速は出にくいですが、ショットが安定します。また、振り遅れ防止こうかもあります。もちろんオフセンターショットをするよりは球速が出し易いです。
体の正面を0°とした場合45°程度のテイクバックにしてみてください。そこから、”前に押してあげるように”スイングをします。
実際ATPの選手も、テイクバックは大きく感じますが、ラケットが本格的に加速をし始めるのは60°位の位置だったりします。
狙う場所
ボールの落下点を狙うとショットが安定しにくいです。
ネット直上に架空の的を頭の中で作り、その的を狙ってみてください。明らかに安定性が変わると思います。これは、ATPランキング保持者も行っています。
まとめ
手軽に上達するには、グリップ力の高いグリップテープ(ウィルソンのプロオーバーグリップなど)を使い、少しグリップを握る力を強くすることです。グリップテープ一つでもかなり効果が高いです。
後は、ガットを摩擦用の多いエクセルなどに変えてみるのも効果があります。