テニスで上達しない(上手くならない)理由と対処法
2022年4月1日普段からテニスをしているのに上達しない。テニススクールに行っているのに上達しない。など、なかなか上達できずに困っている人が多いです。それなりに理由があるわけですが、なかなか難しかったりします。
上達しない理由
テニスでアドバイスを求めると「フォームの改善」がメインかと思いますが、これだけでは絶対に上達しません。
やはり、テニスは、目に見えないとこの要素が大きかったり、感覚的な要素が大きかったりするためです。また、筋力もです。
例えば、グリップを握る力や、手首の力、視線の向き(顔ではなく意識が向いているところ)などが一番分かりやすいと思います。また、ラケットも1gで大きく変わりますし(気づかなくても影響はある)、グリップテープやガット一つでも変わります。
もちろん目に見えていない部分なので、教えられるテニスコーチは数少ないです。考えてではなく感覚で行うコーチはなおさらです。
さらに、テニススクールを週一回ではそんなに上達できませんし、1分やったら終わりとかの世界なので、反復練習が一切できていないことになります。また、技術だけではどうにもならないことがあります。
上達しない対処法
握力
テニスはプロでもオフセンターショット(フレーム付近で打ってしまったり)をしてしまいます。そうなるとラケットの面がブレて、ネットにかかったりアウトしたりします。
この面ブレを止めるのが握力で、握力があればあるほど、強打した時に安定します。したがって、少し握りを強くしてみるとショットが安定します。テニス選手は握力が強いです。
ただ、握力をかけることに意識が行きすぎて、足への意識がなくなったりすると無駄になるので、足などへの意識が少なくなりすぎないように注意して、握力をかける必要があります(テニススクールで言われない理由)。
ハンドグリッパーなどで握力を鍛えるだけで、ショットが安定します。
適正ラケット
テニスラケットは基本的に軽ければ軽いほど、オフセンターショットをした時の面ブレが大きく、コントロールの乱れはもちろん飛びも弱いです。
正直に言って255g(270g)など超軽量ラケットは、飛びも弱く・コントロール性も安定性も低いため、結構難しいです。
かといって、適正以上の重さのラケットの場合、振り遅れやすくなってしまいます。
つまり、テニスラケットは軽すぎても重すぎても問題となります。
女性でも中上級なら(振り抜きの悪くない)300g、初中級なら285g位のラケットが良いのではないかと思っています。
男性の場合は、60歳超えてなければ、300gは欲しいです。男子学生の場合は重りでカスタムすべきです。
適正ストリング(ガット)・テンション
ストリングも非常に重要で、バボラの「エクセル」のように高摩擦コーティングがされてあるストリングほど、スピン量は少ないですが面ブレがしにくいです。したがって、筋力の弱い方でも安定してフラットが打てます。軽量ラケットは高摩擦の「エクセル」が良いかもしれません。
一方、ウィルソンの「NXT」やテクニファイバーの「エックスワンバイフェイズ[レビューを見る]」は、低摩擦なため、スピン量が多い反面、面ブレが生じやすく握力が必要になります。少しコントロール性が高いラケットだと安定感が出ます。
間だとヨネックスの「850シリーズ」です。
テンションに関しても40lb等ローテンションの場合、余裕があるときは良くても、余裕がなくなった時にボールがぶっ飛ぶことが多いです。したがって、ローテンションで張りすぎるのも上達への遠回りです。一般プレイヤーは、最低でも45lb、できれば50lbは欲しいです。学生など競技プレイヤーは、50lb以上は欲しいです。
グリップテープ
意外とおろそかにされがちですが、グリップテープは非常に重要です。グリップテープの摩擦がしっかりある方が、握力で面ブレを抑えやすく、球速の向上や、コントロール性&安定性の向上効果があります。正直、新品のグリップテープ(特にプロオーバーグリップ)は全然違います。
レザーグリップという、天然素材の元グリップの上に、高摩擦のグリップテープを巻くと、重量増や手への負担増などのデメリットはありますが、面ブレを抑止でき、こちらも、球速の向上や、コントロール性&安定性の向上効果があります。
壁打ちをする
反復練習で良いのは「壁打ち」だと思ってます。
本来は、オンコートで球出しなどで反復練習ができる方が良いのですが、テニススクールではできませんし、自身で行うといっても、上級者がいないとつらかったりもするからです。壁打ちなら無料でできるところも多いですし。
考えながらする
常にテニスのことを調べて・考えて、いろいろなことを試してみてください。失敗もあるかもしれませんが、短い時間で上達するには、それがベストです。
筋トレ・体力トレをする
ダンベルなどで、大胸筋や上腕二頭筋、手首や脚の筋肉などを鍛えるだけでもパフォーマンスが上がります。
また、体力はあればあるだけ、余裕ができるためショットのパフォーマンス向上効果がありますし、瞬発力(反応から初動まで)も重要です(ジャンプ力等)。
テニスを好きになる
テニスを「好きになる」ことが一番の近道だと思います。筋トレも苦ではなくなりますし、知識も付くので。
まとめ
テニスが上達しない理由は、目に見えてない部分だったり、感覚的な部分が多い競技でもあるからです。(テニススクールコーチにははっきり分かりにくい)
また、技術はもちろんですが、筋力も大きく影響しますし、テニススクールでは月に6時間だけだったりと、練習機会の少なさも関係しています。
グリップテープをウィルソンのプロオーバーグリップ(フェデラー・錦織選手らが使用)に変えて、少し強く握って打つだけでもだいぶ変わりますので、良ければお試ししてみてください。握力トレーニングも効果が高いです。
自分の感覚が裏付けされるっていうのはうれしいもので…
たまたまですがTF40-305にX-oneを張っておりました。自分でも色々試した結果がそちらでも評価されており「やっぱ、そうだよねヨシヨシ…」と勝手に喜んでいた次第です。
毎回、参考になる記事で楽しみにしております。これからも拝見するつもりでおりますので頑張ってください。
非常にうれしいコメントをしていただきありがとうございます。記事を書く励みになりました。
やはり、エックスワンバイフェイズは、スピン多めですし飛びもコントロールも良く、ホールド間の長さ、打感の柔らかさ、打感の良さ、どれをとっても高い性能ですよね。