一発の攻撃力が最強のおすすめテニスラケット(上級者向け)
2022年2月16日このページでは、「安定したコントロール」というより、一発の攻撃力が最強のテニスラケットを紹介します。攻撃力の定義は、球速・伸び・絶対的なコントロールです。
前書き
日本では、「ピュアドライブ最強説」や「筋力が少ない日本人は高反発ラケットを使うべき」などと言われていますが、半分間違いです。高反発ラケットは、低コントロール&低安定性のため、反発性の割にボールスピードが出せません。
逆に高コントロールラケットは、低反発ですが、高反発ラケットより残しておく必要がある余力が少ないため、ボールスピードが意外と出せます。少しきついボールは高コントロールラケットの方がボールスピードが出せたりします。
おすすめラケット
サーブ最強「バボラ ピュアドライブ」
言わずと知れたピュアドライブは、全ラケットの中で最強反発です。
120平方inchという高反発(と言われている)ラケットもありますが、スイングウェイトが軽い影響で、そこまで飛びません。空気抵抗もかなり多いですしね。
下の表の性能スコアを見てもらえれば分かりますが、80~88点の飛びが一般的な中、92点と圧倒的です。したがって、サーブの球速は一番出せます(サーブは、コントロール性と安定性の影響をあまり受けない)。
さらに振り抜きも85点と高めなので、「コントロール性&安定性を上げるカスタム」をすると、もっと飛ぶラケットになり、入れられるかは別として、ロケット並みのサーブが打てます。
ヘッドの「ホーク(ポリ)」だったり、シグナムプロの「エクスペリエンス(多角形ポリ)」、テクニファイバーの「エックスワンバイフェイズ(ナイロンマルチ)[レビューを見る]」などを張ると、さらにボールスピードが上がります。
ピュアドライブ2021 |
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
---|---|---|---|---|---|---|
100 | 300 | 320 | 320 | 16×19 | 23-26-23mm | 72 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
---|---|---|---|---|
87 | 85 | 83 | 87 | 85 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
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92 | 80 | 85 | 85 | 82 | 79 | 83 | 86 |
バコラー最強「ウィルソン ブレードSW102オートグラフ」
WTAのセリーナ・ウイリアムズモデルです。
一見、「305gだから使いやすそうじゃん」と思いきや、スイングウェイトが349(ATPが340~360が多い)もあり、男子のトップ選手並みの仕様です。
また、102インチとフレームもでかかったり、ラウンド形状(水平方向の空気抵抗が少ない)じゃないため、空気抵抗が大きく、操作性は66点と圧倒的に低いです。スイングウェイトが370使っていた、ワウリンカやジョコビッチ[セッティングを見る]でさえ95インチラケットですからね。
ただ、伊達公子選手は、385gのラケット(長さ28インチ(1インチロング))を使っていたので「そう考えると!」、とはならないですかね。
コントロール性が安定性より低いのは、スイングウェイトが多すぎるため当てるだけでかなり飛んで行ってしまうことと、操作性によりいつものスイングができなかったりしているからだと思われます。
しっかり振れるときは、破壊力抜群です。
ブレードSW102(V7) |
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
---|---|---|---|---|---|---|
102 | 305 | 330 | 349 | 18×19 | 22.5-22.5-22.5mm | 69 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
---|---|---|---|---|
83 | 79 | 85 | 88 | 77 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
93 | 71 | 62 | 93 | 85 | 80 | 82 | 85 |
ストロークのボールスピード最強「バボラ ピュアストライク18×20」
特に、ティエム仕様(RPMパワー[レビューを見る]を張る)ことで、ドセンターで打った時はスナップバックによる面ブレが起きないため、球速がかなり出せます。
ただ、縦のストリングの横幅の間隔が、端に行けばいく程一気に粗くなっていくので、「わざとオフセンターショットをしてスピン量を増やすテクニック」を使うことで、かなりスピンをかけることができます。ウルトラツアー97のように、「どうしてもかからない」ということはないです。特にスピンサーブの跳ねは、フラットの打ちやすさに対して、かなり高いです(普通は両立しない)。
ピュアストライク18/20(2020) |
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
---|---|---|---|---|---|---|
98 | 305 | 320 | 334 | 18×20 | 21-23-21mm | 66 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
---|---|---|---|---|
81 | 82 | 86 | 84 | 79 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
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80 | 86 | 81 | 85 | 81 | 82 | 80 | 85 |
ストロークの伸び最強「ウィルソン ウルトラツアー95」
誰でも「えげつないボールの伸び」を出せる魔法のラケットです。
魔法というのは冗談で、ウルトラツアー95は、極端に縦長のラケットです。こういうラケットは、スナップバックによる面ブレが起きる前に、横(クロス)のストリングがボールを弾いてくれるため、フラットで打った時のコントロールが乱れにくいです。
したがって、しっかり振れるため、ボールスピードとスピンの両立ができ、誰でも伸びのあるボールを打てるのです。
ウルトラツアー95 |
面積 | 重量 | バランス | スイングウェイト | ストリング | フレーム厚 | フレックス |
---|---|---|---|---|---|---|
95 | 309 | 325 | 339 | 16×20 | 22-22-22mm | 69 |
総合 | ストローク | ボレー | サーブ | リターン |
---|---|---|---|---|
79 | 81 | 81 | 85 | 80 |
反発 | コントロール | 操作性 | 安定性 | 打感柔らかさ | フィーリング | トップスピン | スライス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
86 | 80 | 73 | 85 | 71 | 76 | 81 | 83 |